社内体制の整備がカギに
なお、相談窓口を設けた場合、実際に、今起きている問題とは直接関係のないクレームが寄せられることもありますが、不誠実な対応や情報隠ぺいと受け取られかねない発言は、炎上をさらに悪化させてしまいます。クラウド型のグループウェアやメーリングリストなど、無料で使える情報共有ツールの選択肢も増えていますので、これらを活用しながら、問い合わせに接するときの心構えや、「事実の調査結果や対策は時系列で整理する」「反論や弁解、正当化はしない」「不利益になる事実も隠さずに認める」など、対応の詳細を共有しましょう。
うまくいった対応例なども即座に共有できれば、応対ストレスも軽減できます。
SNSリスクを踏まえて社内体制を築こう!
SNSを取り巻く環境は変化し続けています。「バイト・テロ」や情報漏えい時に限った話ではありませんが、このように社内に情報共有体制が構築されていれば、万が一のときにも効果を発揮します。
ひとたび炎上騒ぎが起これば、“「悪ふざけ」の範疇を超えて非常識な行為をするスタッフがいる会社、社内教育が行き届いていない会社=信用できない”という印象を与えてしまい、企業全体のイメージダウンにもなりかねません。
予め「バイト・テロ」対策を実施すると同時に、SNSのリスクも考慮した社内体制の整備を、今から進めておきましょう。