医療情報・ニュース/製品担当者インタビュー

60年以上の歴史を誇るルル 効き目の秘密と今後の展望(3ページ目)

製薬会社の担当者の方にお話を伺い製品についての思いや、効能などを分かりやすく説明して頂くインタビュー企画。今回は『ルル』の種類や効能、今後の展望などについてお話を聞いてきました。

執筆者:All About 編集部

「使用上の注意」は必ず読むべし

――のどが痛いからとEXを飲み、たとえばさらに鼻が出ていたら他のお薬を飲む、という服用の仕方はありなのでしょうか?また、ドリンク剤はいかがでしょう?

工藤氏
工藤氏

撮影:多田裕美子

「作用が同じ成分が含まれているものを、重複して服用はできません。EXにも、クレマスチンフマル酸塩という鼻水を止める抗アレルギー成分が入っているので、他の鼻炎薬を一緒に飲むというのはできません。パッケージの表だけでなく、裏の成分表も確認してみてください。また、添付文書の『使用上の注意』にも明記されています。滋養内服液やビタミン剤もカフェインが入っていることもあるので、注意が必要ですね。」

確かに「本剤を服用している間は次のいずれの医薬品も使用しないでください。」とあり、「他の風邪薬、解熱鎮痛薬……」等はっきり書いてあります。「5~6回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止してお医者さんに」など、よく知らなかった重要な情報も……「使用上の注意」は、ちゃんと必ず読みましょう。

これからの「ルル」に求められる時代感とは

――風邪を引いたかな、と思っても、すぐに病院に行けるとは限らないんですよね。

田所氏
工藤氏・田所氏

工藤氏(左)、田所氏(右) 撮影:多田裕美子

「忙しい方が多いですよね。でも、風邪は早めの対処が肝心。そんなときに常備の風邪薬は便利です。風邪が進行するに従って、特定の症状が目立ってきたら、症状に特化した薬へと切り替える服用のしかたもあります。ただ、高熱が出た場合はインフルエンザの危険性もあるので、病院で受診した方がいいですね。また風邪薬を飲んだからといって、仕事は無理せず、おかゆやうどんなど胃に負担のかからない物を食べて、可能なら早めに退社して休息してください。」

――ドラッグストアが身近にありますし、セルフメディケーションしやすい時代ですよね。消費者のニーズも大きく変化するなか、ルルは今後どんなふうに変わるのでしょう。

工藤氏「すべての人のニーズに合わせ、より効く製品を送り続ける、というポリシーは変わりません。しかし、改良すべき部分は検討しています。例えば最近では、より小さい包装を好む人も増えているんです。1日分でもいいと。社会の超高齢化や個人化を受けて、錠剤の大きさや添付文書の文字の色や大きさ、パッケージの分かりやすさなども改善の余地はあると感じています。いろいろな角度から、課題の検討は常に進めています。」

今後、そんな多様なニーズに向き合ってパワーアップしたルルが出てくるのかもしれません。本格的な寒さを前に、ルルのいろいろな特徴を知りました。もし、風邪を引いた時には、症状に合わせて上手につかって、これからの季節を元気に乗り切りたいものです。
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