le, la, les, y, en, ça ?
一般に「それ」をあらわす目的語として使用できるものはle ,la, les, y, en, çaなどいくつかあります。先に選択したse mettre à という言い回しは、前置詞àの後ろにle travail (ル トラヴァイユ/仕事)のような名詞、もしくはtravailler(トラヴァイエ/働くこと)のように不定法が入りますので、中性代名詞 y(イ) を持ってくるのが正解。なかなかややこしいですよね。それでは「いつやるか?」の翻訳ですが、疑問詞の位置や、tuを使うかvousを使うかでいろいろパターンが想定できますが、ここでは、tuと近接未来を使ったパターンの例文をあげておきます。
« Quand est-ce que tu vas t'y mettre ?»(カンテスク チュ ヴァ ティ メットル?)
vousに直すとvous allez vous y mettre(ヴザレ ヴズィ メットル)という活用になります。se mettre自体が代名動詞で活用がややこしく、また中性代名詞 yの位置もmettreの直前と間違いやすいので上記のフレーズでしっかり覚えておきたいですね。
フランスでも流行っている?「今でしょ!」
「いつやるか?」のややこしさから比較すると、「今でしょ!」は簡単なように思われます。すぐに« C'est le moment !» (セ ル モマン/今がそのとき)や 即時性を強調する« C'est maintenant !» (セ マントナン/それは今!)というフレーズが思い浮かびますが、もう少し説明的に« Pourquoi pas tout de suite ! » (プルクワ パ トゥ ドゥ スゥイット/なぜ今すぐではないのか?)という訳語も可能です。
ただこの中では、メディアでよく耳にするという共通点から« C'est maintenant !» がいいかなと個人的には思います。というのも、現フランス大統領François Hollande氏の選挙用スローガンは、«Le changement, c'est maintenant !»(ル シャンジュマン セ マントナン/ 変化、それは今!)。国民に馴染みがあるという点では、「今でしょ!」といい勝負です。【関連記事】
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