2歳児のイヤイヤ期!負のスパイラルを避けるためにできることとは?
「これが魔の二歳児か…」そう思ったら2つの心理テクでイライラを回避しよう!
<目次>
魔の2歳児の勢いに流され、ママのイライラ期にならないために……
第一反抗期、俗に言う「魔の二歳児」の時期。ついこの間まで、素直で愛らしいばかりの我が子が、突如、「イヤイヤ」を連発するようになり、その変貌ぶりに、ママもショックを受けたり、逆ギレしたくなったり……。でも、心の中には、「『イヤイヤ期』は心の成長に欠かせないものだから、我が子の変化をちゃんと受け入れてあげなくちゃ」とハッパをかける自分もいて、その葛藤に苦しんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?相手に反抗されて、いい気分になる人はいません。誰もが、気分を害されます。まして、それが自分にとって大切な人だったら、なおさらです。だから、我が子のイヤイヤに、ママがイライラしてしまうのは、ある意味、自然な流れなのです。
ただ、その勢いで一緒に流されてしまうと、母子ともにいいことはありません。イヤイヤ期は、そのまま放っておくと、イライラ期になり、ママのイライラした様子に、子どものイヤイヤはさらに加速、ママはもっとイライラするようになります。これまでに何度か失敗し、負のスパイラルに突入した経験があるママなら、「母子ともにいいことなし」の真意を実感していただけることでしょう。
では、それを避けるためにはどうしたらいいのでしょう? それは、子どもを変えようとする気持ちは潔く全て捨て、ママ自身のアプローチを変える試みがおすすめです。
ここでは、魔の二歳児のイヤイヤ期を出来る限り心穏やかに過ごすためのコツを、2つの心理テクに絞ってお伝えしていきます。
イライラを起こすのは拡大解釈のせい
私達がイライラするときには、共通の原因が2つあります。そのうちの1つが、「拡大解釈」によるイライラ感。例えば、
- 食事中、食べ物を投げる
- 公園で友達を叩く
- 「帰るよ」と言うと、必ず駄々をこねる
- 大事な紙にいたずら書きをする、破る
「目を離すとすぐにいたずらばかり!」
「どうしてママを困らせるようなことばかりするの! 悪い子ね!」
「ママとの約束を破るなんて、ひきょうよ!」
「なんてダメな子なの」
のように叱ってしまうと、その途端に、子どものイヤイヤは加速し、ママのイライラも爆発寸前に!
拡大解釈によるイライラ感とはこのようなことを指します。1つ1つを丁寧に叱らずに、ザックリとまとめて叱ってしまうことで、ママのイライラも巨大な塊へと成長してしまうのです。
確かに、大切なものを壊す、食べ物を粗末に扱う、叩く、けるなどの暴力をする、ママとのお約束を守らない、これらは、どれも「悪いこと」ではあります。でも、だからといって、「悪い子」ではありません。
人は相手に「全否定」されてしまうとどうなるでしょうか? 一番分かりやすいリアクションは、「反発」です。自分のことを全否定する相手には、その勢いでやり返したくなります。もう1つのリアクションは、「閉じこもり」です。「自分は全部否定された。ということは、存在する意味がない」と自己否定に走ってしまうのです。
特に2つ目の「閉じこもり」は要注意。なぜなら、自己否定感はその子の人生に直接インパクトを与えるほどの大きなダメージになってしまうからです。
「イヤイヤ期」を「イライラ期」にしないための1つ目のコツ
- 悪いことと悪い子を同義にしない
- 子どもを「○○な子」で否定しない
情報の選択ミスがイライラを起こすケース
難しそうな魔の2歳児期も、コツをつかめば楽しく過ごせる!
イライラしているときに限って、
- 子どもが、次々といたずらをする
- 夫の言動が全て嫌味に聞こえる
私達人間は、目に見えるもの、耳に届くもの全てを取り込むわけではありません。「全て」となると頭がパンクしてしまいます。そうならないために、私達は、目に見えるもの、耳に聞こえるものの中から、「自分に都合のいい情報」を集めています。つまり、自分好みの情報を選んで拾ってくるんですね。
自分好みといっても、「良い情報」ばかりではありません。イライラしているときは、そのイライラを助長させるようなトピックを拾いに行き、「やっぱりそうだ」「イライラして当然だ」と自分のイライラに見合う情報をかき集めてきてしまうのです。
つまり、いったん負の力が働きだすと、目も耳もそれを加速する行動を起こさせるというわけです。この流れが起こりやすいのがイヤイヤ期。ママは子どものイヤイヤを真っ向から受けてしまうと、どうしても子どもの「悪い行動」ばかりに目や耳が行きがちに。「自然にまかせると流されてしまうのがイヤイヤ期」と肝に銘じ、意識して情報を選ぶことがポイントです。
2歳児の「イヤイヤ期」を「イライラ期」にしないための2つ目のコツ
- 子どもの悪いところ、できていないことばかりを目で追わない
- かわりに良いところ探しをする
魔の2歳児だってほめるところは沢山ある!
「でも、今のうちの子、ほめるところなんて1つもないんです」とおっしゃるママもいるかもしれません。でも、魔の二歳児といえど、朝から晩までずっとママを悩ませることばかりしているわけではありません。ぜひ、この機会にじっくりと観察してみてください。「イヤイヤ~!!」と叫ぶときは感情の出し方が派手になるので、印象に残りやすいだけで、たいていの時間は普通に過ごしているのではないでしょうか。普通どころか、愉快に楽しく過ごしていることも多いかもしれません。そんなお子さんの様子を目で追っていると、「実は、たくさんの良い所が敷きつめられていたんだ」ということに気づけるはずです。
- ブロックがまた上手になった
- 嫌いなトマトを頑張って食べた
- すごい集中力!
- 寒いのに風邪ひとつ引かず元気いっぱい
- 公園でお友達にスコップを貸してあげた
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