おさらい「そもそもIGF-1とは?」
まずはIGF-1について、おさらいしておきましょう。個人差はあるでしょうが、皆さんは思春期に背が伸び、筋肉もついて、徐々に子どもから大人へと体型が変化した経験をお持ちのはずです。その成長を支えていたのが、思春期に脳下垂体から大量に分泌される成長ホルモンです。成長ホルモンは、身体のあちこちでIGF-1をつくり、身体の成長を促しています。
成長が毛根に作用し、毛乳頭細胞でIGF-1が大量につくられることが抜け毛・薄毛を予防する効果を生む
毛乳頭細胞で大量につくられたIGF-1が受容体に作用すると、髪の毛の成長期が延長し、一方、髪の毛が抜ける休止期が短くなります。これが、IGF-1が抜け毛・薄毛予防、育毛・発毛が促進するメカニズムなのです。
かつて、IGF-1は“成長ホルモン頼み”で増えることに期待するだけでした。しかし、今では私の研究結果から、知覚神経を刺激することでも増えることが分かっています。そして、カプサイシンとイソフラボンの同時摂取が知覚神経を効率よく刺激するので、IGF-1を増やすのに効果的であることは、これまでの記事で繰り返しご説明してきたとおりです。
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若々しいルックスを保つ上でも大切な働き
IGF-1は薄毛予防だけでなく、若々しい印象を保つためにも大切な物質
若い男性の皆さんにはまだピンとこないかもしれませんが、IGF-1はアンチエイジングの一助となる物質です。
先に成長ホルモンが思春期の成長を促すと書きました。しかし思春期以降、残念ながら成長ホルモンは例外なく減少していきます。成長ホルモンにはIGF-1をつくる働きがあるので、IGF-1も思春期以降は減っていくことになります。これによって髪の毛の成長が鈍くなり、徐々に抜け毛・薄毛が起きるわけですね。
しかし、IGF-1を増やすことで抜け毛・薄毛予防、育毛・発毛が期待できるのですから、髪の毛はもちろん、身体の他の部分も成長が促されることになります。例えば、肌がきれいになること。専門的に解説すると
- 皮膚のコラーゲン量を増やす
- 天然の皮膚の保湿成分である、サラサラした汗を分泌する汗腺(エックリン)の機能を改善する
- 皮膚の立体構造維持(いわゆる“ハリのあるお肌”ということですね)に効く皮脂の分泌増加
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