コタキナバル/コタキナバルの基本情報

コタキナバルのトイレ事情

コタキナバル旅行の際に知っておいた方がいいトイレの話。日本のトイレとは勝手が違うので、戸惑ってしまう方も多いです。快適なお出かけを楽しむために忘れてはならないコタキナバルのトイレ対処法を伝授させていただきます。

今村 志帆

執筆者:今村 志帆

コタキナバルガイド

紙がない!バケツ?ホース?どう使う?

バケツトイレ

洋式タイプの便器にバケツ&ひしゃく方式。これは比較的綺麗なトイレです

コタキナバルはそこそこ都会で素敵な街ですが、観光客を悩ませるのが外出先でのトイレ。日本とはトイレ事情がずいぶん異なります。

公衆トイレの場合、便器の横に必ず水の出るホースやバケツ、ひしゃくなどが備え付けられています。トイレットペーパーはありません。地元の方の多くは紙で拭くのではなく水と手を使って洗うので、トイレの床や便座はびしょびしょ……。また洋式トイレなのに便座の上にしゃがんで使う人がいるのか、便座に靴跡が付いていたり、そもそも便座そのものが外れていて付いていていない洋式トイレなどにもしょっちゅう出くわします。男性用トイレでは、小便器がなく壁に向けて用を足すタイプも多いようです。

旅先でそんなトイレに当たってしまうと困惑してしまうこと間違いなしですが、場所を選べば綺麗なトイレももちろんあります。

まずはホテルのトイレを探せ!

街中の綺麗なトイレといえば、ホテルのロビー。大きなホテルなら必ずロビーにトイレがあり、日本人も安心して使える清潔さでトイレットペーパーも備えられています。そして無料。

具体的に、街中で入りやすい綺麗なトイレのあるホテルは、メリディアン、ハイアット、ガヤセンターホテル、クラガンホテル、プロムナードホテル、シティテルエクスプレス、ホライズンホテル、キナバルダヤホテルなど。

小さいホテルだとロビーのトイレに鍵がかかっていて、宿泊客専用となっているところもありますが、上記のホテルはビジターも自由にトイレを使えます。

ツアーなどで郊外に行く場合は途中トイレのある場所自体が少ないですが、長距離移動のツアーなら比較的綺麗なトイレが使えるポイントでのトイレ休憩の時間も取られているはずですので、その際に済ませておきましょう。観光施設のトイレは紙も用意されていて割と綺麗です。

ショッピングセンターの中などで急にもよおした場合は館内のトイレを使うしかないですが、その際には次のような点にご注意ください。

公衆トイレは有料。小銭とティッシュの用意を忘れずに。

有料トイレ

ショッピングセンターのトイレ。入口でお金を払って入ります

街中にある公衆トイレ(Tandas Awam)やショッピングセンターのトイレは入口に係員がいて、そちらで使用料を払って入ります。日本のように、公衆トイレ=無料ではないのです。使用料はだいたい20センか30セン(10円程度)のところが多いですが、新しいショッピングセンターでは50センというところもあります。紙幣のリンギットではなく硬貨のセンですから、間違えないようにご注意を。細かいのがなければ1リンギット札で払ってもおつりをもらえます。

また公衆トイレには通常トイレットペーパーはありません。入口の係員がティッシュの販売も行なっている場合もありますが、お出かけ時は各自で用意しておくと安心です。濡れている便座を拭くのにも使えます。使ったティッシュは流すとすぐ詰まってしまいますから、ゴミ箱があればそちらに捨てましょう。

そして、床が水浸しなトイレが多いので、街歩き時の足元はサンダルがおすすめです。革靴やスニーカーにトイレの水が染み込むよりは洗ってすぐ乾かせるサンダルの方が気持ち良く使えるかと思います。公衆トイレに入る際には長ズボンなら裾を捲ってこともお忘れなく。

ちなみに「こちらの人は水で洗って服とかびしょびしょにならないんですか!?」とよく聞かれますが、こちらの方々にリサーチしたところ、お尻にザバーっとひしゃくの水をかけるわけではなく、左手を濡らして指先で拭いてその手をまた水で洗う……の繰り返しなので、体はそれほど濡れず、すぐ乾くので気にならないんだそうです。「郷に入っては郷に従え」で興味のある方は試してみてはいかがでしょう!?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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