■大人の舞台はこうして攻めましょう!
大人からバレエを始め、舞台を経験したいと思っている方もいらっしゃることでしょう。大人のバレエ発表会デビューを成功させるために何が必要か考えて見ましょう。バレエの舞台は、手順に沿って経験するのが安心ですね。まずは一人で、次は男性とデュエット。最後はガラ・コンサートなどで有名なグラン・パ・ド・ドゥ。決して夢で終わらせないために、着実に攻めて行きましょう。
男性が女性を持ち上げるリフトのコツについて
Step 1. バレエシューズでソロデビュー
バレエの舞台は通常、トゥシューズを履いてダンサーが踊っています。発表会でもトゥシューズで踊るものという固定観念があるかもしれません。大人からバレエを始めると、先生からトゥシューズのお許しを頂くのに、相当な時間を要するのも事実です。いざ履けるようになっても、トゥシューズは怖いものです。ですが、トゥシューズではなく、バレエシューズで踊れば安心です 。初めての舞台ではトゥシューズではなくバレエシューズで踊ってみてはいかがでしょうか?女性が踊るヴァリエーションをバレエシューズで踊り、振りも踊り手のレベルに合わせて変えればなおさら安心です。ヴァリエーションの中には、ジャンプの多いもの、ターンの多いもの、ゆっくりな動きの多いものなど、それぞれ踊りのカラーがあります。自分のカラーに合った踊りを選び、気持ちよく踊ってほしいと思います。そうすれば初舞台は成功間違いなしですね。
Step 2. トゥシューズでソロデビュー
バレエシューズでのソロデビューが無事成功したら、つぎはトゥシューズにも挑戦してみましょう。トゥシューズで立つ動きの中にはルルヴェとピケの二種類があります。トゥシューズで踊るはじめての舞台はピケ中心の踊りにすると安心です。ルルヴェの動き もピケに代えて踊ってみてはいかがでしょうか? トゥでバランスをとるようなアダージオ系の動きはレベルが高いので避けた方が無難です。
Step 3. 男性とアダージオ・デュエット
ソロで踊るヴァリエーションは自分一人で踊るので、心細いのが難点といえば難点です。そばに男性がいてくれたら、ちょっとした失敗もカバーしてくれます。男性と初めて踊るアダージオ部分のみのデュエットはいかがでしょうか?通常男性との踊りは、アダージオ、男性ソロ、女性ソロ、コーダという構成のグラン・パ・ド・ドゥですが、ここではアダージオ部分のみを踊ってみましょう。男性と組むことで自分のバランスを知ることも出来るし、踊りの荒さもカバーできます。
男性はアマチュアではなく、プロのダンサーと組んでみましょう。プロダンサーは女性の実力をカバーするのがとても上手なので頼りになりますよ!
Step 4. 男性とグラン・パ・ド・ドゥ
男性と踊るグラン・パ・ド・ドゥ。本当に夢物語のヒロインになるような感覚かも知れません。大人から始められてこのグラン・パ・ド・ドゥを踊ることができたら、本当に本望ではないでしょうか?グラン・パ・ド・ドゥで一番大切なのは、「体力」 です。ソロもアダージオ・デュエットも一曲ですが、グラン・パ・ド・ドゥは三曲です。アダージオ、女性ソロ、コーダの三曲。相当な体力が必要です。一年くらいじっくり時間をかけて作品に取り組むことをお勧めします。
男性とのアダージオクラスでデュエットの練習をし、ソロも踊り込みましょう。コーダではグラン・フェッテ・アン・トゥールナンやピケ・ターンなどのターンが沢山出てくるので、その練習も必要です。男性パートナーとの呼吸を合わせるためのリハーサルも重要です。
準備することが沢山ありますが、挑戦する価値は大いにあります。自分の踊りの幅が広がりますし、踊りの世界観が変わります。ぜひチャレンジしていただきたいです。
◎ここでワンポイントアドバイス!
舞台に立つには、衣装も重要な要素です。衣装には長いスカートと短いスカートがあります。また色目も重要です。自分の個性に合った衣装を選びましょう。男性と組む場合は、男性の手の邪魔にならないようにウエスト周りに飾りのないものが良いです。男性衣装との色目などをあわせる必要もあります。ここでメイクを合わせることも加えられたら完璧です。踊りの個性、自分の個性、男性との調和などを考えて衣装を選んでくさいね!