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美しい身のこなしの技術!ビジネスにも役立つ姿勢・歩き方のポイント

しぐさなどの身のこなしは、マナー(相手に対する思いやり)そのものです。あなたの周りの人は、常にあなたの動きに注目しています。仕事中は、お客様に常に会社の代表として見られています。そのためちょっとした身のこなしも、スマートにする必要があります。

尾崎 まみ

執筆者:尾崎 まみ

成功者のビジネスマナーガイド

<目次>

美しい身のこなしで人生がかわる

美しい身のこなし……姿勢・歩き方のポイント

プレゼンテーションは内容だけではなく、身のこなしも見られています。

しぐさは、人を表すと言われています。人と接するには、姿勢が良いこと、好感度の高いお辞儀をすること、生き生きとしてデキるビジネスパーソンに見える歩き方をするなど……男女問わず美しい立ち居振る舞いが重要です。

そして、ごく自然に気持ちが表現されている動作が、特に美しく見えます。「心を形で表現する。」 まさに、しぐさや動作とは、マナー(=相手に対する思いやり)そのものなのです。

あなたの周りの人は、常にあなたの動きに注目しています。仕事中は、お客様に、常に会社の代表として見られています。ですから、ちょっとした動作やしぐさも、スマートにする必要があります。
あなたの快い応対は、会社のイメージアップにつながり、個人の成績アップ、企業の売上アップ……。そして最終的には、あなたの収入に反映し、自分やあなたの大切な家族、友人も幸せにすることができるかもしれません。

美しい姿勢、しぐさ、身のこなしで、人生が劇的に変わる可能性が考えられます。

会社にいる時だけに限らず、家庭や学校など、普段から心がけるようにしましょう。大切なことは、常に第三者から見られているという意識を持つことです。

正しい姿勢は動作の基本であり、まずは健康であるということが必須です。冴えない表情、前かがみの猫背で人と接していたら、相手に良い印象を与えることができるでしょうか? 不健康で暗い人……と思われてしまいます。またあなた自身も健康でないと、気が滅入ったり、何事にもやる気がでなかったりするのではないでしょうか?

「美しい姿勢と健康はセット!」と考えてください。日ごろからの健康管理も、プロ意識の最重要ポイントです。健康には十分気を配りましょう。
 

美しい身のこなし……姿勢・起立時のポイント

名刺交換は、背筋まっすぐ、アイコンタクト、顎を軽く引く、指先揃える

名刺交換は、背筋まっすぐ、アイコンタクト、顎を軽く引く、指先揃える

【背筋をまっすぐに
一番簡単なのは、「壁立ち」です。頭、肩、背中、お尻、膝裏、ふくらはぎ、かかと。すべてを壁に付けて、背筋をピンと伸ばし、体をまっすぐにして立ちます。その際、つま先を30度ほど開くと、楽に壁立ちができます。                                     
両肩を回す
両肩を前から後ろにクルッと円を描くように回してみましょう。とてもリラックスしますよ。そして自然と胸が開き、堂々と明るく自信のある印象になります。女性は、バストアップにもなりますので、男女ともにおススメエクササイズです。

【両手は自然におろす
両肩をクルッと回したら、そのままストンと両手を下します。両肩も両腕も力を入れずに、自然にゆったりと体に沿って下しましょう。男女とも、指先は揃えます。腕組みはマナー違反です。また、正面から見て、左右の肩の高さは水平になっていますか?

重心はウエストに
おへそを縦長にするようなイメージで、おなかを引っこめ、重心をウエストにかけます。

視線はまっすぐに
まず頭をやや後ろに引き、次に顎は軽く引きます。視線はまっすぐ先を見ます。また、頭の上から一本の糸で引き上げられているような気持ちで、まっすぐ立ちます。身長も、2~3センチ伸びたような気がしませんか? 頭、視線は、うつむき加減だと陰気な感じに見えますし、顎を突き出しすぎると傲慢に見えますから、視線は、まっすぐ前に向けます。

【膝をのばす
膝を伸ばして、膝をつけます。つかない人は、足の屈伸運動をしてみましょう。膝の屈伸運動は、膝を折って伸ばしますが、その伸ばす時に、ゆっくりと膝を離さないように、つけて伸ばします。この時、苦しくて膝が震えるかもしれませんが、耐えて頑張ってみましょう。この方法を何度も繰り返すと、膝が自然につくようになってきます。

【つま先を少し開き、体重はつま先に
両方のかかとはつけ、つま先を20度から30度ほど開きます。体重は、かかとではなく、少しだけ、つま先の方にかけてください。

【体は一直線
起立時(壁立ち)の際、体を横から見ると、一直線になっているように気を付けてください(耳―肩―腰―膝―くるぶし―かかと)。

ここまでが、美しい立ち姿、待機中の態度、お辞儀をする時、歩く時などの動作の基本姿勢になります。壁立ちは、とても簡単なエクササイズですので、一日一回壁立ちし、前向きで美しい姿勢、デキるビジネスパーソンのような態度を身に付けましょう。
 

美しい身のこなし……歩き方のポイント

美しい身のこなしとは

美しい身のこなしとは

姿勢を正しく、美しくした後は、歩き方です。

【壁立ちのまま、まっすぐ歩いてみましょう
目線や姿勢など全て壁立ちのまま、真っ直ぐ前に移動します。

【重心の移し方
先に一歩出した足に、重心を移しながら歩きます。出した足のつま先、かかとの順に床に付けると美しく見え、足音も立ちません。その時、足で前に進むのではなく、上体から前に進むようにすると、自信溢れるデキる男性、品格のある大人の女性の歩き方になります。気を付けたいのは、下を向いて、猫背で歩かないことです。必ずまっすぐ前を向いて歩いてください。

【左右の足は平行に
一本の線を中心に、両足が平行になるように歩きましょう。

【体を揺らさない
頭が上下、左右に揺れないように、膝を曲げないで歩きましょう。また、ジャンプするようなリズムを、上下につけないように歩きましょう。

体を揺らさないで歩くエクササイズとして、本を頭の上に載せて、本を落とさないようにして歩く。または、トレーの上にグラスを置き、グラスに水をはり、胸の高さまで持って歩いてみましょう。水が漏れたり、水の音がしなければ合格です。

【ハイヒールの場合】 女性で慣れないハイヒールを履く場合は、通常より歩幅を小さくして歩くと、不自然な姿勢にならずにすみます。パンツスタイルとスカートスタイルでは、歩幅や歩き方を変えて、オシャレに演出してみてください。

そして最後に、女性の場合は、膝と膝をつけるように意識してあるくと、格段と美しい歩き方、美脚に見える歩き方になるので、おススメです。

今回は、基本動作の正しい姿勢と美しい歩き方についてお伝えしました。美しい立ち居振る舞いは、相手に不快感を与えないための基本のマナーです。しかし、この基本がなかなかできていないのが現実です。

私がマナー研修で、いつも厳しくお伝えしているのは、<内面的態度=外見的態度>です。

私は、受講者の皆様が椅子に座ってこちらの話を聞いている姿勢、態度を見るだけで、その人の仕事に対するモチベーションや、実際どの受講生が成績が良いのか? が分かります。例えば営業成績が良い方は、マナー研修中も、基本的に謙虚です。私の言う謙虚とは、笑顔が良く、さり気ない気遣いができ、それに伴って、しぐさ、身のこなしが美しくなると言うことです。

内面的態度・姿勢が、明るく、前向き、そして謙虚であれば、自然と美しい姿勢、身のこなし、立ち居振る舞い、しぐさになります。つまり、内面的な要素と外見的な要素は同じなのです。心がこもっていれば、形として表現できるはずです。まずは、今回お伝えしました基本の姿勢と歩き方を毎日練習してみてください。基本の動作がしっかりできなければ、応用動作はできません。スポーツも基本をしっかり身に着けることが一番大切なことは、皆様もご存知ですよね? 練習あるのみです。

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