教育方針は「魂」「知性」「実行力」の3つに集約
華美を戒める堅実な校風の聖心女子学院初等科。公衆道徳など、厳しい自己訓練が求められる
聖心女子学院は教育方針として、「魂を育てる」「知性を磨く」「実行力を養う」の3つを提示。東京都心とは思えないほど緑あふれる三光町(白金)キャンパスのなかで、心豊かな子どもを育てています。
聖心女子学院建学の教育方針、理念から見えてくるのは、自己に厳しく他者に惜しみない愛を注ぐ真の強さを身につけた人間の姿です。学院ではカトリック精神に裏打ちされた厳しい自己訓練を温かい教育環境のなかで支え、一貫教育でのびのびとした学院生活を送れるよう配慮しています。華美を戒める堅実な校風は聖心女子学院の伝統といえるでしょう。その一例として、公衆道徳は厳しく、塾やお稽古は厳しく制限されています。
系列校として、聖心女子学院中等科・高等科、聖心女子大学、聖心女子専門学校があります。原則として初等科全員が聖心女子学院中等科・高等科へ進学できます。聖心女子大学への進学は低下傾向にあり、高等科卒業生のうち43パーセントが進学。ほか東大1名、お茶の水1名、慶應・早稲田各12名、上智8名、立教9名などの大学合格実績を誇っています(08年3月卒業生123名)。
2012年度より編入試験始まる
聖心女子学院初等科の最近の話題は、初等科から高等科までの12年間を全学年3学級(ゆり・ばら・きく組)にし、3ステージに分けるシステム(4・4・4年制)へカリキュラムを変更したこと。これはインターナショナルスクールや玉川学園などでも実践されているシステムでもあり、その流れに従い2014年4月の中等科募集を停止する予定です。一方、初等科4年生までは32名×3学級体制、初等科5年生~高等科3年生までは40名×3学級体制となり、初等科5年生への編(転)入試験は2012年度(2011年中に行われる予定)より毎年行われる予定で、募集定員は24名となります。