DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

iOS7のiPad/iPhoneはDTMに使えるか?(3ページ目)

iPhone5s/5cに続き、iPad Airや新iPad miniが登場し、いずれもiOS7となっています。このiOS7はDTMで使う上で従来とどんな違いがあるのでしょうか?メリット、デメリットを含め見ていくことにしましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

まだ不安定な面も多いiOS7のDTM環境

iOS7

TabletopもIAAが利用できるが安定性はイマイチ

このように、DTMにとってメリットの大きいiOS7ではありますが、いろいろと問題があるのも事実です。

端的にいえば、まずは「起動しないアプリが結構ある」ことです。まあ、リリースして1か月が経過したこともあり、多くのアプリはアップデータをリリースして解決してきていますが、リリース後、放置状態になっているアプリも数多くあり、そうしたアプリの中には起動すらしないものも結構あるのです。もし、古いアプリを大切に使っているという方がいたら、iOS7にアップデートをするのはちょっと待ったほうがよさそうですね。

もう一つ大きな問題は、前述のInter-App Audioや、それと比較的似たコンセプトのアプリであるAudiobusを使う場合、問題が起こるケースが多々ある、という点です。

いずれも、複数のソフトシンセやエフェクト、DAWを起動して同時に使っていくのですが、マルチタスクやアプリ間の連携という経験の少ないiOSだけに、そうした使い方をすると、トラブルが生じて、最悪データがクラッシュしてしまう可能性があるということです。

こうした問題はいずれ解決されていくとは思いますが、確実に動作が確認できるまでは、現在の環境を使っておいたほうがいいかもしれません。

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