まだ不安定な面も多いiOS7のDTM環境
このように、DTMにとってメリットの大きいiOS7ではありますが、いろいろと問題があるのも事実です。端的にいえば、まずは「起動しないアプリが結構ある」ことです。まあ、リリースして1か月が経過したこともあり、多くのアプリはアップデータをリリースして解決してきていますが、リリース後、放置状態になっているアプリも数多くあり、そうしたアプリの中には起動すらしないものも結構あるのです。もし、古いアプリを大切に使っているという方がいたら、iOS7にアップデートをするのはちょっと待ったほうがよさそうですね。
もう一つ大きな問題は、前述のInter-App Audioや、それと比較的似たコンセプトのアプリであるAudiobusを使う場合、問題が起こるケースが多々ある、という点です。
いずれも、複数のソフトシンセやエフェクト、DAWを起動して同時に使っていくのですが、マルチタスクやアプリ間の連携という経験の少ないiOSだけに、そうした使い方をすると、トラブルが生じて、最悪データがクラッシュしてしまう可能性があるということです。
こうした問題はいずれ解決されていくとは思いますが、確実に動作が確認できるまでは、現在の環境を使っておいたほうがいいかもしれません。
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