DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

iOS7のiPad/iPhoneはDTMに使えるか?(2ページ目)

iPhone5s/5cに続き、iPad Airや新iPad miniが登場し、いずれもiOS7となっています。このiOS7はDTMで使う上で従来とどんな違いがあるのでしょうか?メリット、デメリットを含め見ていくことにしましょう。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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Inter-App AudioはiOSにおけるDTM革命

iOS7

IAAによりさまざまなソフトシンセが利用可能に

iOS7になって、DTMという観点から非常に大きな機能が実装されています。それが、「Inter-App Audio」というものです。これはiOS7に搭載された機能なのですが、これがどんなものなのかは対応アプリが複数ないと、まったく使うことも、実感することもできないものです。

しかしこれがある種、iOSでのDTMにおいて「革命」といっていいほどの機能になっているのです。

正直なところ、私自身、まだInter-App Audioのすべてを理解できているわけではないのですが、とりあえず、いま登場しているアプリを見る限り、従来のiOSDTM活用の壁を大きく打ち破る、スゴイことができるようになっています。

では、何がスゴイのか?一言でいえば、複数のアプリを有機的に連携できるようになったのです。たとえば、YAMAHAのアプリ、Mobile Music Sequencerは、ユニークな考え方のMIDIシーケンサであり、この中に音源も搭載したアプリで、従来はこのアプリひとつで完結するものでした。

ところが、Inter-App Audioの機能を利用することで、Mobile Music Sequencerの音源として、ArturiaのiMiniやiSEM、アナログモデリングシンセのMagellanやNLogSynthPro、またAlchemy、Synth Arp & Drumpad……といったアプリをプラグインのように組み込んで利用することができるのです。

これによって、できることの幅が大きく広がりますよね。まだ使えるアプリを発見していませんが、同様にしてエフェクトアプリもプラグインのように使えるようになるそうですから、可能性はまだまだいろいろありそうです。

ただし、たくさんのアプリを起動するわけですから、その分、CPUパワーも必要となります。その意味では新しいiPhone 5sやiPad Airなど、A7プロセッサ搭載のデバイスが必須ということなのかもしれませんが……。

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