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祝・三陽山長二子玉川店リニューアル 後編(2ページ目)

前編に引き続き、二子玉川店のリニューアルが叶った三陽山長の話題作をご紹介致します。伝統を感じさせるデザインの靴だけでなくカジュアルを意識した靴も得意なのが、このブランドがこのブランドたるところ。今回はその双方をご堪能いただきたく!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

お休みの日の靴も充実!

英介

ギリーブーツ「英介」です。オイルドジャケットにコーデュロイのトラウザーズなど、やはりブリティッシュカントリー的な雰囲気の強い服と合わせたくなります。底付け:グッドイヤー・ウェルテッド。アッパー:紺・茶・焦げ茶(いずれもスコッチグレインとスエードの同色異素材コンビ)。底:ビブラムイートンソール。サイズ:61/2 ~9。税込み価格:7万9800円(三陽山長 二子玉川店 TEL:03-5491-2347)

作り込みが緻密で丁寧であるが故にドレスシューズにばかり目が行きがちな三陽山長の紳士靴ですが、休みの時にリラックスして履きたい靴にも時流を読みつつ履き心地良く仕上げた作品が多いのは、多くの方が知るところ。イギリスともアメリカとも、それにイタリアとも当然異なる日本の気候や風土に合わせたこの種の靴を、季節に応じて提供し続けてくれるブランドって、探してみると確かにここ以外ほとんど見当たらないのです。実際、改装となった二子玉川店では以前からこの種の靴もコンスタントに売れているそうで、休日ちょっと車を飛ばせば横浜や箱根などにあっという間に行けてしまう場所だけのことはあります。

特にこれからの寒い時季にお勧めなのが、上の写真のギリーブーツ「英介」。その顔立ちもさることながら、アッパーにはスエードとスコッチグレインのコンビ、しかもドレスシューズ系に比べ肉厚なものを用いるとともに、底付けはストームウェルト付きのグッドイヤー・ウェルテッドと文句無しのカントリーテイストに仕上がっています。ただしギリーと言っても舌革(タング)を付けているところが、日本でのこの種の靴の使い方をしっかり配慮している点でしょう。勿論都会の休日に履いても大丈夫ですが、これはちょっと寒い所に旅に出る際の足下に備えたい!

もうちょっと軽快な靴を…… と仰る向きには下の写真、リズミカルなトップラインが印象深いチャッカブーツ「柔伍」が宜しいのでは? トウシェイプをスッキリとさせたのみならず、底付けをカエリに優れたマッケイ製法とし、更にはくるぶし周辺をアンラインド仕様とすることで文字通り拘束感のない履き心地を目指した一足です。アウトソールの前半分をラバー張りとし、内側にもクッションインソールを採用するなど、マッケイ製法の靴に起きがちな地面からの反発を直接受けるリスクを最小限に防いでいますのでご安心あれ。デザインに派手な所が全く無いので、服飾コードが厳しくない職種の方ならビジネスの場面でも活用できるのではないでしょうか。
柔伍

その名の通りソフトな履き心地を実感できる「柔伍」です。トップラインの柔らかな曲線は、従来の日本の靴には無かったセンスを感じさせます。底付け:マッケイ。アッパー:黒スエード・焦げ茶スエード。底:レザーソール(前半分ラバー張り)。サイズ:61/2 ~9。税込み価格:5万1450円(三陽山長 二子玉川店 TEL:03-5491-2347)

と言うことで、前回から2回に渡り三陽山長の二子玉川店のリニューアルと最近の話題作の情報をお届け致しました。このお店がオープンした時と今日とでは、このブランドの紳士靴に微妙な変化が生じているのも事実。でもそれは現状に妥協したり閉じ籠るのを許さない、進化に積極的な姿勢から来るものだと思います。審美眼の高いこのエリアの顧客に支えられ三陽山長の靴が今後どのように歩んで行くのか、それは日本の靴作りのこれからを占う上でも、極めて重要な指針になる筈です。

【店舗紹介】
三陽山長 二子玉川店
住所:東京都世田谷区玉川3-17-1 玉川高島屋S・C 南館5F
TEL:03-5491-2347
営業時間:10:00~21:00
休館日:1月1日
HP:http://www.sanyoyamacho.com/

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