家計管理の達人になるための「3つの壁」
ウーン、貯金しなきゃと思っていても、なかなかできない~
■家計管理の未熟者から初心者になるための壁
●臭いものには蓋をする的なお金から回避する意識に気づく
家計管理の未熟者は、家計管理に全く無関心の人と、なんとなく危機感を感じている人の2つのパターンがあります。いずれにしても、「お金」のことを考えると、苦手意識やなんとなく触れたくないこととして、ついつい後回しにしてしまいがちです。お金に対して、「臭いものに蓋をする」という意識が自然に働くようです。けれども、臭いものに蓋をしても現状は何も変わりません。まずは、自身の家計の現実を見つめることからはじめましょう。
(関連コラム:臭いものには蓋をするな!? お金と向き合う意識改革法)
●まずは、現状を把握する、家計を「見える化」することから始める
将来のことが不安で、「このままの家計で大丈夫なのかな……」という思いは、多くの人が持っていることでしょう。でも、将来の不安を解消するためには、現実の家計に目を向けて、不安の原因を探る必要があります。家計管理の未熟者から初心者になるために乗り越えなければならない「壁」とは、自身の家計の現実をしっかり見つめることです。
(関連コラム:家計の「見える化」で、安心マネープラン)
■家計管理の初心者から実践者になるための壁
●できることから実践する
家計管理の初心者の中には、節約をしなくてはと思っていてもなかなか行動に起こせずにいるパターンと、家計管理を実際にやってみたけれども、長続きできずに、途中で挫折してしまうパターンがあります。どちらの場合でも共通して言えることは、いきなり高い目標を作らないということです。
例えば、家計簿にしても、毎日、細かい項目までキチンとつけなければならない、と考えると、なかなか重い腰は上がりません、また、行動に移せたとしても、すぐに挫折してしまいます。まずは、小遣い帳をつけて現金だけ管理してみるとか、身の回りでできることから始めます。そして、次第に、記録する範囲を広げていって、家計全体を記録できるようにすればよいのです。
(関連コラム:三日坊主にならない家計簿のつけ方)
また、貯金をする際に、「1年間で100万円貯める」という大きな目標を立てるよりも、まずは、現実の家計状況に合わせて、「前月収支トントンだったから、今月は、1万円貯金をしてみよう!」というように身の丈に合った目標を設定するとよいでしょう。そして、目標を達成したという成功体験を積み重ねながら、難易度の高い目標にチャレンジするとよいでしょう。
(関連コラム:「お金の苦手意識」を克服するはじめの一歩とは?)
●正しい方法を知る
家計簿を一生懸命つけているのに、なかなか節約ができないという人が意外に多いです。例えば、家計簿をつけて、食費が多いと感じていても、それを減らそうと思ってもなかなか減らせません。1ヶ月の家計を集計して、支出項目の問題点がわかったとしても、それは結果として表れた問題点なのです。結果だけではなく、1ヶ月のお金の流れの中で、どこに問題があったかが分からなければ、解決策を見つけることができないのです。家計改善のためには、お金の流れを「見える化」することがポイントになるのです。
(関連コラム:家計簿で「見える化」だけでは、家計改善はできない!)
また、家計改善のために節約をする場合でも、闇雲に節約をしていては、効率が悪くなってしまいますし、節約疲れで心も体も健康的ではありません。効率的に家計改善を行うためには、変動費よりも固定費から手をつける、支出項目の多いものから見直すなどのノウハウが必要です。
(関連コラム:消費税アップに負けない家計戦略、家計の見直しの4つの着眼点「ECRS」とは?)
家計管理の初心者から実践者になるために乗り越えなければならない「壁」とは、身の丈に合った方法でまずは、実践し、自分に合った正しい家計管理の方法を見つけることです。
>>家計の達人になるために乗り越えなければならない最後の「壁」