日本にある学習塾は5万軒以上。じつはこの数、コンビニの数より多いんです。実際に「ゴマン」とある学習塾の中には残念ながら、入塾を見合わせたい「ブラック塾」が存在します。生徒のことを考えない短期的な利益追求の塾、運営体制に問題があるブラック塾にはどんな特徴があるのでしょうか。以下にあてはまる場合は要注意です。

無料キャンペーンがやたら多い

特典が高額であるほど、口コミで生徒を集める自信のなさが表れています。

特典が高額であるほど、口コミで生徒を集める自信のなさが表れています。

生徒の成績を上げる指導力のある講師が集まっている塾であれば、口コミで生徒が集まります。人気がある塾は年度の途中で定員に達し、入塾を締め切るところもあります。一方、「無料キャンペーン」をチラシなどでうたっている塾は、それくらいの赤字覚悟の施策を打ち出さないことには生徒が集まらないのです。

塾は日常雑貨と違い、安ければいいわけではないはずです。子どもがいちばん吸収力のある特定の期間に、高額な費用をかけて通わせるのが塾です。目先の「無料」に釣られないようにしたいものです。

高額な商品券をもらえる友人紹介チケットを塾生に配っている

「友人紹介特典」も「無料キャンペーン」に同じ、即席の集客手段です。なかには「紹介した友人が入塾すると1万円以上の商品券をもらえる」という塾もあります。特典が高額であるほど、口コミで生徒を集める自信のなさが表れています。

「無料キャンペーン」や「紹介特典」で入塾した生徒は学力やモチベーションが低いことが多く、退塾する確率も高くなります。特典やキャンペーンがなかったとしても入りたい塾か、という視点で塾を考えるといいでしょう。

体験授業や学力診断テストを受けた後の勧誘がしつこい

ほとんどの塾では無料で「体験授業」や「学力診断テスト」を実施しています。入塾の敷居を低くし、顧客と接する機会を得るためです。この他にも塾では「入塾説明会」や「進学情報セミナー」などさまざまな無料イベントを実施することで集客を行っています。これらのイベントに参加するのは塾選びに必要です。

ただ、参加した後に「今月の残りの授業を無料にするので入塾の手続をしませんか」とか、「はやく塾での勉強を始めないと、他の子との差を取り戻すのが大変になりますよ」などと言って入塾を急かせしてくる場合もあります。そのような塾には注意した方がいいかもしれません。

指導力に自信のある塾では「お子さんとの相性もあるので、できるだけ多くの塾を見て回ってからこちらの入塾をお考えください」と余裕を見せるものです。

料金体系が複雑でわかりづらい

入塾案内書に「3か月前に退塾を申告しないと違約金を徴収される」など顧客に不利な条件が記載されている、「半年分前納すると割引」など、お得なように見えて実は退塾しにくくなる制度がある塾も注意が必要です。

また、授業料が安くても、高額な「テスト費」や「教材費」が別に設定されていたり、「施設維持費」や「通信費」などが入塾案内書の小さい字で記載されていたりすることもあるので要注意。通常のレギュラー授業では良心的な費用でも、夏期講習などの季節講習会、オプション講座などで売り上げを稼ぐ塾も多くあります。

そこで、「入塾した場合、年間のトータルでいくらかかるのか」を質問してみるといいでしょう。入塾後に予想外の出費になることを未然に防ぐことができます。信頼のおける塾なら、丁寧に答えてくれます。逆に料金に関する質問の返答にいい加減さを感じる塾であれば、ブラック塾の可能性大です。費用についての細かい質問を重ねることを遠慮する必要はありません。質問することで信用できる塾かどうかを判断することができるわけです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。