「塾に楽しく通っているようだから大丈夫」は危険

「うちの子は塾に楽しく通っているようだから大丈夫」と思っている家庭は要注意。

「うちの子は塾に楽しく通っているようだから大丈夫」と思っている家庭は要注意。

「うちの子は塾に楽しく通っているようだから大丈夫」と思っている家庭がじつはいちばん危険です。あたり前ですが塾はサービス業であり、人気商売の側面もあります。したがってなかには教科指導よりも「とにかく生徒を楽しませる」ことを優先させる講師もいます。子どもが「塾は楽しい」と言っていても、それが「学ぶことの楽しさ」なのか、単に「講師のおもしろい話を聞けて楽しい」のか見極めが必要です。また、塾は子どもたちの社交場でもあります。授業前後の時間に友達とおしゃべりするのが楽しいから塾に通っているというケースもあります。

それでは、支払っている授業料以上に塾に通わせている意味があるのか、以下の4つのチェックポイントを紹介します。

(1)家での勉強時間が増えたか

塾に通う前に比べて、家での勉強時間は増えているでしょうか。塾では宿題が出されます。授業の最初に漢字や計算の確認テストが出されることも多いでしょう。また、月例テストや年に数回の実力テストなどがあり、これらのテストの出題範囲の勉強、テスト後の解き直しなど勉強することが増えます。塾に通い始める前と家での勉強時間があまり変わらないのであれば、1週間のスケジュールを見直した方がよさそうです。

(2)学校の成績が上がっているか

学校のテストの成績は上がってきているしょうか。補習塾ではなく、進学塾の場合は塾の授業が学校の授業内容とリンクしていないので、塾に通ってすぐに学校のテストの成績が上がるとは限りません。ただ、学校の授業よりもカリキュラムの進みが早く、内容も高度です。塾での学習内容が身についてくれば自然と学校のテストに余裕が出てくるはずです。塾に通って半年経つのに、学校のテストの成績が上がらないということは、塾の授業内容もあまり理解できていない可能性が高いです。塾の担当講師に相談し、対策を立てた方がいいでしょう。

(3)塾のテスト、模試の成績が上がっているか

塾で学んだ内容がいちばんはっきり表れるのが、塾の確認テストで点数を取れているかどうかです。確認テストの内容は国語であれば漢字や慣用句や文学史、算数(数学)であれば授業で扱った内容の計算問題や図形の問題などです。これらは1週間のなかでトータル1時間もかければ満点近く取ることができます。確認テストの点数で5割以下が続く場合は授業内容を理解できていないか、勉強をしていないかのいずれかです。確認テストの点数は授業の理解度、家庭学習ができているかを示すバロメーターです。お子さんが確認テストでどれくらいの点数を取っているか把握していなければ、たとえば毎週土曜日の夜にまとめて出させるなどのルールを作っておくといいと思います。

(4)苦手科目が少しずつ克服されているか 

苦手科目がない人はほとんどいません。ただ、指導力のある講師の授業を受け、地道に復習を続ければ半年くらいで「すごい苦手」から「ちょっと苦手」くらいには克服できるものです。1年間塾に通っていて苦手科目の成長がみられないということは、お子さんの努力が足りないか、講師の指導力が足りないかのいずれかです。本当は3カ月ごとくらいに苦手科目の克服度合いを担当講師に質問をするのがよいのですが、今からでも相談して具体的な目標と対策を聞いてください。それでもしばらく改善が見られないようなら改めて転塾の検討をお勧めします。

 

成績を上げるために必要なこと

成績を上げるためには「短期目標」を立てることです。目標はシンプルな方が分かりやすくていいでしょう。例えば以下のような目標を子どもに作らせて、部屋の壁に貼るといいです。
  • 確認テストで80点以上取り続ける
  • 月例テストで70点以上取り続ける
塾通いに慣れてくると、惰性になりがちです。改めて「次回のテストで何点取るのか」という目標を具体化させましょう。そしてその目標を子ども本人、親、塾の講師が共有することで通塾の効果が2倍にも3倍にもなります。「塾に通わせている意味があるのかしら」と疑問がよぎったら、さっそく立て直しのための目標づくりを始めてくださいね。
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