介護・福祉業界で働く・転職する/介護・福祉業界で働く・転職する関連情報

介護の現場では自分なりの心の支えを持つと強い(2ページ目)

「人を相手にする仕事は初めて」「介護の知識や技術って難しいのかな」と、介護に興味を持った最初のリアクションはさまざまです。その次にくるのは不安ですが、知らない世界に飛び込むのですから、その謙虚さがないなら逆におすすめできないくらいです。しかし不安はいつまでも続く訳ではありません。自分の気持ちしだいで軽減することもできます。ここでは、そんな心の持ち方をお伝えします。

井上 ルミ子

執筆者:井上 ルミ子

介護・福祉業界で働く・転職するガイド

3.やりがいが自分を支えます

タンポポの芽が飛んでいるシーン

やりがいを感じ成長します

介護業界を選んだということは、漠然とでも「自分を通じて人の役に立ちたい」「ありがとうと言われる仕事に就きたい」という思いを抱いた訳です。そして、多々あるマイナス面と天秤にかけてでも失いたくないものができているとしたら、それがまさにやりがいです。

「悩みもあるしそろそろ辞めようかと思う反面、利用者が気になり踏ん切りがつかないのです」。時々このような迷いの相談を受けることがあります。ご本人は気づかれていませんが、もうすでに立派なやりがいと責任感に行き着いているのです。

人はなぜ「ありがとう」という言葉を口にするのでしょう。消極的なお礼の「ごめんね」、遠慮の「ありがとう」ではなく、誰もが、今、目の前のあなたに心からお礼を言いたい、そんな「ありがとう」を持っています。「ありがとう」を受けた喜びを知っている人は、その喜びをまた誰かに返したくなる、そうして自分自身もかけがえのない存在だと気づくのです。そしてさらには「あなたでないといけないの」、そんな風に言ってもらえる自分を目指したい、追求したいと思えるようになっていくのでしょう。

先輩から「上手くなったね」、利用者から「あなたにお願いしたいのだけど」と言われる、そんな言葉で自分の成長をあらためて意識することがあります。自分が目指していたことを気づかせてくれる瞬間です。

確かに今置かれている状況も大変かもしれません。しかし今は、入職直後、緊張と失敗の連続でとにかく逃げ出したくなる日々との戦いを超えた自分がいることも確かです。そんな自分を大いに褒めて、自信を持ってもいいのではないでしょうか。なぜなら、半歩でも一歩でも前に進めば、確実に今の自分より成長することが証明されるのです。そんな未来の自分に出会いたいと思いませんか。

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