世間でいうと「介護業務は専門職であり知識や技術を備えている人」です。ただこれは介護の世界に限った訳ではありません。どの業界でも専門職になればなるほど求められる期待は大きくなり、その分、職場での評価は厳しくなります。知識や技術がおぼつかない状態でも、基本を身につけたら現場経験が始まるので、不安を感じるなと言う方が無理でしょう。状況によっては、事故を招くことも考えられますし、人間関係への戸惑いが出るかもしれません。そんな職場へ右も左も分からず飛び込む訳ですから、心が折れそうになったり、挫折感を味わうこともあるでしょう。

そんな時、下記に示すことを心に止めておくと、自分を救ってくれるのではと思います。

  1.  誰もが初心者の時期を通過します
  2.  職場の相談相手は強い味方です
  3.  やりがいが自分を支えます
 

1.誰もが初心者の時期を通過します

若葉が出たシーン

だんだん成長していきます

どんな介護のエキスパートもスタートは同じです。筆者をはじめ、知識や技術を身につけながら、置かれた環境の中で試行錯誤を繰り返し、今に至っています。機会があれば先輩の失敗談、後悔談を聞かせてもらってください。語り尽くせないほどのドラマを持っているでしょう。それらの事柄を糧として、今の先輩や上司は成長してきたのです。何も初めからできていた訳ではないということです。

大切なことは常に現実と向き合うということ、教科書では教えてくれない要素が体感として身に付く場面です。時に恐れていた事故を引き起こしてしまう、その当事者が自分だということもあるでしょう。きっと後悔しながら無かったことにしたい衝動にかられます。

そんな時に見方を変えてみましょう。私達が選んだ仕事は人を相手にする仕事であり、人は時に予想できない心の動きや行動をとります。そのため事故やトラブルの発生後にまず心すべきは、事実を振り返り仲間と共有し検証するということです。あなたはすでにチームの中の1メンバ-であり、支え支えられる環境の中で繰り返し経験を積んでいくのです。

先ほど人は予測できない行動をとると言いましたが、経験を積んでいくと心に余裕ができ、利用者一人ひとりをじっくりと知りたいと思える時期がきます。そうなると、予測できる範囲が増えてきて、臨機応変に対応できるようになるでしょう。現在目の前にいる先輩や上司は全員がそうして今に至っているのです。自分なりに目標を持ち頑張ることで、必ず初心者の時期が懐かしく思える時期がくるのです。
 

2.職場の相談相手は強い見方です

疑問や質問は先輩や上司にたずねることで解決しますが、心の問題はそういう訳にいきません。そして大半の悩みが人間関係であり、知識や技術は自分の努力次第で身につけることが可能ですが、これもまた相手が人なので思うような関係性が築けるとは限りません。

そんな時、誰かに話を聞いてもらうことの威力をご存じですか。自分の気持ちを話すことで客観的に自分を感じ取り、相手が共感してくれると自分は一人ではないということを実感します。話すことが愚痴でもかまいません。今話を聞いて欲しいその時に素直にヘルプを求めればいいのです。一人だとくじけてしまうことも、自分を分かってくれる、見ていてくれる、理解してくれる人がいると思うと力が湧いてきます。

そのため、そういう話ができる人を幾人か見つけておくと良いでしょう。ただし間違っても会社の不満、人の欠点ばかりを追求する人は止めましょう。そういう人は、あなたの話を聞くのではなく自分のストレス解消に走ってしまいます。職場の状況が理解できる人なら他の部署の職員でもかまいません。難しくありません、あなたが信じられると思える人です。