フィンランド/フィンランドのグルメ・レストラン

フィンランド名物の世界一まずい飴、サルミアッキ(2ページ目)

日本でも、しばしばメディアで取り上げられたりネット上で話題にあがるフィンランド名物といえば、通称「世界一まずい飴」サルミアッキ。人の好みはそれぞれとはいえ、一口目から気に入る外国人はやはりそう多くはいません。現地で挑戦したりお土産として購入を考えている人のために、サルミアッキの正体(成分)と注意点、サルミアッキ味のお酒やガムなど数ある商品の手ごわさレベルをまとめたので、参考にしてみてください。

こばやし あやな

執筆者:こばやし あやな

フィンランドガイド

アイスクリームやお酒、豚肉の下味にもサルミアッキが!

チョコ

サルミアッキ入りチョコレートは、特有の風味と匂いがチョコの甘さにコーティングされていて比較的食べやすい

フィンランドのスーパーに行ってみると、驚くほどの種類と数のサルミアッキ商品が陳列されています。定番のグミキャンディだけでも何社ものメーカーからさまざまなパッケージのものが出されており、さらには、サルミアッキチョコレート、サルミアッキシロップ、サルミアッキアイスクリーム、サルミアッキリキュール……と、人気ゆえに進出ジャンルも呆れるほどに豊富。変わりどころでは、なんとグリル用の豚肉の下味としてもサルミアッキフレーバーに漬けられた商品があるほどです。

それでは、サルミアッキ初心者にはどんな商品なら比較的口にしやすいのか、あるいは手強すぎるのか……商品ジャンル別に、その難易度および傾向と対策をご紹介します。

チョコレートに溶け込んだサルミアッキ商品は初心者向け

プリン

パンダ社の濃厚なチョコプリンに溶け込んだエキスはさほど嫌な感じを受けない?

サルミアッキ初心者向けとして相対的におすすめできるのが、サルミアッキエキスが封じ込められた板チョコやチョコプリンなど、国内人気メーカーのチョコレートでコーティングされた商品たち。舌で真っ向から特有の風味を受けとめる必要がなく、塩気もチョコの甘味で相殺されているので、比較的食べやすく、それでいてサルミアッキの風味の何たるやをほんのりと感じ取れます。より本格的な商品に進むことができるかどうかの、小手調べのファーストステップとなるはずです。

 

タブレットはミントの清涼感が助けてくれるのでやや安心

メントス

日本でもおなじみのメントスにもラクリッツ風味が

喉をすっきり爽やかにしてくれる役目を担ったタブレット類は、サルミアッキのフレーバーがしっかり内包されているとはいえ、ミントの清涼感に助けられて比較的食べやすい部類と言えるでしょう。舌の上で長時間舐めていたら、不思議と少しずつ味に慣れてしまえるという証言も。こちらもまずサルミアッキやリコリス特有の風味を知るには手堅い初心者向け商品となりそうです。

 

キシリトールガムにまでも、サルミアッキフレーバー

キシリトール

左のJenkkiはキシリトールの最大手メーカー。右のSisuはサルミアッキ商品の王道メーカーとして人気

なんとフィンランド人が習慣的に食後に噛み続けるキシリトールガムにも、サルミアッキフレーバーが浸透。こちらもガム自体に清涼感があるのでまだ幾分マシですが、噛めば噛むほど風味がじんわりと口内を満たしていくので、本来のガムの耐久時間まではとても耐えられない、という声多数。とはいえ、キシリトール×サルミアッキというのは、まさにフィンランド文化の真骨頂とも言える商品には違いありません。

 

サルミアッキアイスクリームは、口の中で溶け始めてからが試練

アイス

見た目もかなり強烈なサルミアッキアイスクリーム

一昔前にフィンランド国内で、世界各国の人が不味そうに食べる映像が次々に映し出され、最後にフィンランド人だけが目を輝かせて美味しそうに味わう……というユーモアCMで話題になった、サルミアッキアイスクリーム。中のバニラアイスにフレーバーが練りこまれている上、濃厚なサルミアッキでコーティングされた、見た目にもなかなかインパクトの大きい棒アイスです。冷たいのでそこまで敏感に味を感じずに食べきれるかと思いきや、口の中で風味が溶け出すときの刺激はなかなかのもの。中級者向けといったところでしょうか。

 

最終ページでは、手強すぎる要注意サルミアッキ商品たちを一挙紹介!
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