バレエ/大人のためのバレエ

アダージオでの3つの立ち方

最近では、男性とのアダージオクラス (デュエットクラス) があるオープンスタジオも珍しくなくなってきました。大人からバレエを始めて男性と組んで自分の夢を叶えている方もいらっしゃいます。実はアダージオでは立ち方一つとっても、男性ダンサーによって指導内容がずいぶん違うことがあります。戸惑わずにレッスンに参加できるようになるために、3つの立ち方を理解しておきましょう。

執筆者:石島 みどり

どこで立つ?

男性と組む上で一番の見せ場はピルエットではないでしょうか? 男性にサポートされてたくさん回れることは未知との遭遇で、本当に楽しいものです。「私ってこんなに回れるんだ~」と感激すること間違いなしです。ですが、パートナーが変わった途端に回れなくなることがあります。一体どうしてでしょう?
男性によって言うことが違う?

アダージオと一口に言っても、男性ダンサーによって指導内容がずいぶん違うことがあるので、戸惑わずにレッスンに参加できるようになりましょう。


1. 前重心で立つ
2. 後重心で立つ
3. 真ん中で立つ


私がアダージオクラスで実際に聞いた立ち方です。男性ダンサーによって3通りの立ち方が要求されます。それぞれに理由があります。それがわからないと、戸惑うばかりですね。

「この間の先生と言っていることが違う。どっちが正しいの?」

とならないように、3通りの立ち方について、確認しておきましょう。


1. 前重心で立つ

ある男性ダンサーは、「ほんの少し前で立つと重心が安定する」 と指導していました。なぜでしょう。

これには前提があります。

・背中は常にまっすぐ、
・反り腰は禁物で、
・上半身の前面よりも後面を長くするように。

いずれも上半身のこと。この3点を守って上半身を使えるようになると強さが生まれるので、よく回れるとのこと。実際、この男性ダンサーが女性を回すと、最初は戸惑っていた生徒さんでも、最終的にはよく回れるようになっていました。さすがですね。


2.後重心で立つ

これは、「前重心で立たれると、前に倒れたときに救いようがないから」と言うのが理由です。後ろに寄りかかってくれた方が修正が効くからです。やはりこれもこの男性ダンサーが回すとうまくいくのです。これまたさすがです。


3. 真ん中で立つ

どの男性ダンサーもこれが理想的と言っていたのですが、女性が相当なレベルに達していないと出来ないとも言っていました。本来、男性が女性を回すというのは良くないことなんだそうです。女性が回っているのを止めるのが男性の役目だとか。だから女性がしっかり自分の力で立って回っていないといけないんです。


◎本日のまとめ
どの重心で立つかは、その女性のレベルによって変えなくてはならないということです。上手な人は真っ直ぐ立ち、男性の力など借りずに回る。次に少し前重心、最後に後重心。自分のレベルと相談しながら立ち方を変えてみるのも必要なことなんですね。

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