分譲マンションレポート/岡本郁雄の分譲マンションレポート

【取材レポート】Tomihisa Cross Comfort Tower

丸の内線「新宿御苑前」駅より徒歩5分の約2.5haにも及ぶ広大な敷地に誕生する複合再開発プロジェクト「Tomihisa Cross」。全1230邸。山手線最高層となる55階建て約180mの「 Comfort Tower」(1093戸)と賃貸住宅棟やイトーヨーカドー、認定こども園なども入るかつてないプロジェクトです。モデルルームと現地をレポートします。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

叡知の結集の街「Tomihisa Cross」
山手線内最高層の55階建て約180mのタワーがデビュー

2013年の注目物件「Tomihisa Cross」の現地とモデルルームを訪ねました。丸ノ内線「新宿御苑前」駅から徒歩5分とアクセスに優れたロケーションの新宿区富久町の約2.5haの広大な敷地。新宿駅も身近に感じる都心立地でありながら、区立富久さくら公園をはじめ住宅地としての静けさや憩いの場所が残る立地。住宅と空地が混在する未整備ゾーンとして姿をそのまま残していました。
Tomihisa Crossの開発地

Tomihisa Crossの開発現場。8駅13路線が利用できる都心の要衝地だ

地元住民によるまちづくりの研究会がスタートしたのが平成2年。その後早稲田大学研究員チームの支援を受けながら住民主導でまちづくりが進められてきました。平成13年に「新宿区西富久地区市街地再開発準備組合」が設立され翌年に「都市再生緊急整備地域」に指定され計画協議が始まりました。都などの行政との協議で容積率や高さ制限の緩和を受けるなど計画が進み、2008年に民間4社(野村不動産 三井不動産レジデンシャル 積水ハウス 阪急不動産)が事業に参画。街づくりが進行しました。設計は、久米設計が担当し、施工は戸田建設と五洋建設のJVです。
Tomihisa Crossの開発現場

Tomihisa Crossの開発現場を区立富久さくら公園から見る

かつては、武家屋敷として栄えた要衝の地。長期にわたる住民との思いと、新宿区をはじめとする行政や大学、事業者の「産・官・学」の連携で、地域の人に長く愛される街を目指してつくられています。こうした思いは、マンションや街づくりの商品企画にも色濃く反映されています。

ペントハウス住宅、認定こども園、新宿区防災倉庫
約800平米の大広場やイトーヨーカドーも誘致

Tomihisa Crossのペントハウス住宅「Pentterrace」

Tomihisa Crossのペントハウス住宅「Pentterrace」。地権者の住民が住む

「Tomihisa Cross」の開発模型を見て、驚くのがペントハウス住宅「Pentterrace」が上部にあることです。これは、もともと住んでいた住民の方の中で戸建てに住みたいという方の意向に沿って作られたもの。「Pentterrace」とよばれつくりはRC造りで、区分所有ですが、オープンなゾーンに周囲はなっており、鍵1本で入る実質的には戸建てのように使える住宅です。このペントハウス住宅と賃貸棟、イトーヨーカドーなど商業施設の入るゾーンと1093邸のタワー棟「Comfort Tower」の4つのゾーンで「Tomihisa Cross」は構成されています。「Tomihisa Cross」内には、施設として認定こども園も入り地域の子育ても支援します。
Tomihisa Crossの模型。55階建ての洗練のフォルム

Tomihisa Crossの模型。55階建ての洗練のフォルム。広い開発ゾーンにも注目

「Tomihisa Cross Comfort Tower」は、地震の揺れや風揺れを軽減するデュアル制振構造を採用した55階建てのタワーマンション。55階建ての階数と約180mの高さは、現在の山手線内で最も高いマンションとなります。南方向に新宿御苑の森、西方向に新宿副都心の摩天楼を見据えるロケーションで、住戸の高層階からは、東京都心からの景色が楽しめます。

防災面は、3日分の非常用発電設備の備えのほか、3日分の非常食を各階の防災倉庫に設置。新宿区の大型防災備蓄倉庫などのハード面と、早稲田大学尾島俊雄名誉教授監修の防災計画などソフト面からも防災に強い街づくりを目指しています。

約100,000の声を集め「1,000のイゴコチ」を提案
「防音ルーム」や「大型スクリーンのあるラウンジ」多彩な共用施設も魅力

同プロジェクトでは、「世界一のイゴコチ」を目指して、2013年2月より座談会やWEBでのアンケートを通じて、意見やアイデアを収集。約100,000件ものアイデアの中から1,000個の「イゴコチ」について「Tomihisa Cross」「Tomihisa Cross Comfort Tower」で採用しています。例えば、エントランスのシンボルツリーを連続させて、棟にも配置。イゴコチの良い空間に仕上げています。
Tomihisa Cross Comfort Towerの共用部

Tomihisa Cross Comfort Towerの共用部

エントランスホールの先には、10種類のラウンジを配置。紀伊国屋と提携したブックラウンジをはじめ、焼き立てパンを食べられるベーカリー&カフェ、カーペット敷きで子供も安心のガーデンラウンジ、24時間いつでも利用できるクリエイティブラウンジ、44階部分のパーティーラウンジなど多彩です。他にもフィットネスルームや、43階部分のスカイスイート(ゲストルーム)、楽器演奏も出来る防音ルームなど大規模マンションならではの施設が充実しています。

また、広い全体敷地には四季の植栽をはじめ憩いの庭や空間を醸成しています。約800平米の大広場では、周辺住民とのコミュニケーションの場となります。

次のページでは、モデルルームを紹介します。27階以上の住戸に設けられたゾーンオーダーメイドプランなどの間取りのカスタマイズにも注目です。
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