地震で被災したときに気をつけること
地震保険の支払いにも気をつけましょう。
また災害時に適用される雑損控除や災害減免法などの税制上の措置、被災者生活再建支援制度などの資金支援などの制度も覚えておきたいところです。
地震保険の保険金の支払いで気をつけること
地震保険の保険金の支払いは、全損・半損・一部損の3段階しかありません。この点も火災保険などの保険と比べると大きく異なるところです。火災保険の場合は、原則契約している金額を上限にして実際の損害額を支払います(実際の物件の評価額より著しく多いあるいは少ない場合を除く)。
地震保険の場合は、契約している金額が上限なのは同じですが、被災状況から3つのカテゴリーに分けてしまいます。例えば、AとBが地震保険に1,000万円加入しており、共に一部損(保険金額の5%支払)と認定されれば、実際の損害額はAとBが全く同じでなくても保険金は50万円になります。
このように、実際の損害額に差があっても、加入している金額が同じで一部損と認定されれば保険金は同じになるということです。
これも同じタイミングで広範囲に多大な被害をもたらす地震災害の特性によるものです。多くの人が被害に遭うので、迅速に保険金を支払うためにこのような仕組みになっているわけです。
損害保険ガイドから今日のポイント
日々の生活でもしもの備えまで手の回らない人も多いと思います。住宅ローンのある人や貯蓄の少ない人は地震保険の利用も検討してみましょう。地震保険で気をつけておきたいことのポイントも忘れずに。関連記事・関連リンク
地震保険の入り方地震保険の素朴な疑問と保険金請求の実務Q&A
地震保険の液状化、査定方法はどう変わった?