冷えと肩こりの緩和
冷え症でなくとも、冷えによる肩こりやむくみなどに悩まされている人が増えています。長時間、同じ姿勢でオフィスワークをしている方の中には、これは仕方がないものとあきらめている人も多いようですが、血液の循環をよくしてくれる素材をプラスして改善してみてはいかがでしょう。寒がりの人だけが冷え性というわけではありません。寒がりの人は、日頃から何かと体を温める工夫をしていることが多いのですが、暑がりの人は、さらに暑くなるのが嫌で体が温まるものを避けていたります。そうすることで、ますます血液の循環が悪くなり、肩こりやむくみに悩まされてしまうことも多々あります。
そこで、タイプ別に役立つ素材をご紹介いたします。
寒がりタイプの方へ
寒い季節だけでなく、冷房による冷えなど、季節を問わず冷えに悩まされている方には、武夷岩茶(ぶいがんちゃ)やプーアル熟茶がおすすめです。発酵度の高いお茶は体を温めてくれます。武夷岩茶などは、個人差はあるものの、飲んで数分でじんわり汗が出てくるほど温まり、冬場はかじかんだ指先までほぐれてくるという方もいるほどです。プーアル茶には、生茶と熟茶がありますが、熟茶や年数を経た陳年茶がおすすめです。黒茶に分類されるプーアル茶は、緑茶を乾燥させ、蒸して固めた後発酵茶。いただく前に洗茶をしましょう。洗茶とは、初めの一煎を捨てることです。長年のほこりや余分な香り、雑味などを洗い流すことで、よりおいしくまろやかな香味を楽しむことができます。
単品でフルーティーな香りも楽しめるのが茘枝紅茶(らいちこうちゃ)。茘枝紅茶は、体を温めてくれるだけでなく、ストレス性の頭痛にもよいとされています。茘枝紅茶に限らず、全発酵の紅茶は体を温めてくれるので、冷えを緩和するための日常茶としても、風邪のひきはじめの悪寒がする時などにも役立ちそうです。生理痛がひどい時など、さらに温めたいときには、紅茶+生姜、プーアル茶+ナツメなどがおすすめです。
暑がりタイプの方へ
飲んですぐにポカポカしてくる発酵度の高いお茶を避けている方には、お好きなお茶に血のめぐりをよくしてくれる作用を持つ素材をプラスするのがおすすめです。ハマナスのつぼみを乾燥したマイカイ茶は、お好きなお茶にプラスしたり、マイカイ茶だけ数個にお湯を注いで飲んでも、美しい花を鑑賞しながら、芳しい香りと渋みのないやさしい味わいを楽しむことができます。暑がりの方でも、生理痛を和らげるには、やっぱり体を温めた方が楽になります。そんな時には、紅茶+黒糖、紅茶+シナモンなどが良いでしょう。
簡単レシピ
- お好きなお茶+マイカイ茶
- お好きなお茶+クコの実
- お好きなお茶+ナツメ
- 紅茶+生姜
- 紅茶+黒糖
- 紅茶+シナモン
- プーアル茶+ナツメ