キャリアプラン/キャリアアップの方法

能力開発を考える-3(習慣化の4つのポイント)(2ページ目)

前号「能力開発を考える-2(習慣化支援シートの活用)」では、新しい行動習慣を確実なものにする魔法のシートの活用についてお伝えしました。しかしながら、人間は弱いものです。決めたことをきちんと行うことは簡単なようで簡単ではありません。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


3.小さな成功体験

どんなジャンルでも、成功する人は少なからずメンターを持っています

どんなジャンルでも、成功する人は少なからずメンターを持っています

成功した人を良く見ると、小さな成功体験を繰り返し、自己信頼感が高いことが共通項になっています。”千里の道も一歩から”であり、まずは小さなことからクリアしていき、徐々にハードルを高くして、ステップバイステップで事に臨む姿勢が重要です。

始めから高いゴールを設定すると、そのギャップを埋めるアクションプランが現実的ではなくなってしまうものです。現時点の自分の力量をベースに、時間軸を明確化して、アクションプランを策定することです。

4.メンターやコーチの活用

うまく習慣化できない状況に陥った際、信頼できる人に相談することも現状打破へのきっかけとなります。いわゆる、メンターやコーチの活用です。メンターは人生における師匠のような方で、いざという時に相談に乗ってくれる方です。メンターになっていただくためには相応の信頼関係を築くことが前提となります。

コーチはコーチングという言葉が管理職研修等を中心にここ10年間で浸透してきたように、第一線の方に対して、過去においてその道で相応の結果を出してきたエキスパートが支援していく形が一般的です。日本でも任意資格ですが、プロのビジネスコーチが養成されています。

一人で悩むのではなく、襟を開き、ありのままの事実を伝え、的確なアドアイスを受ける形になります。コーチングでは、聴く力が重要で、斜に構えるのではなく、素直に受け入れる姿勢こそが重要です。

メンターやコーチは自分を更に上に導く存在であり、短期的なものではなく、ライフスパンでお付き合いいただくため、絶えず自分を磨くことが実は求められるのです。

ご参考までに、過去記事「経営学者野田一夫先生のキャリア論」をご参考にして下さい。多感な20代になった頃から四半世紀以上のお付き合いをさせていただいており、人生において最も影響を受けた人です。

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