新築住宅の品質の向上
悪循環を断ち切るためにまず、住宅の品質に関しては、2000年に制定された住宅性能表示制度や2009年の長期優良住宅制度の導入で、品質が良く、長持ちする新築住宅が建てられるようになってきました。そのようにして建てられた住宅は、適切なメンテナンスを行うことで、75~90年、3世代にわたり住まい続けることも可能になってきています。中古住宅をいかに活用していくか
すでに建っている中古住宅の活用も重要なテーマです。現在の日本の住宅数は十分満たされ、世帯数を上回っています。従って、新しくどんどん建てるというよりも、すでに建っている中古住宅を「いかに活用していくか」ということが重視されています。今回の中古住宅の長期優良住宅制度の導入も、リフォームで中古住宅の品質アップを図ること、「長期優良住宅のお墨付き」を与えることで中古住宅の売買がしやすくなり、中古住宅市場を活性化させることを目的としているのです。
既存住宅性能表示制度の活用も
既存住宅性能表示制度のマーク。
この制度を利用すると、第三者の専門機関がその中古住宅の傷み具合を判定するため、同制度を利用した住宅であれば、購入後のリフォーム計画や資金計画を立てやすくなります。
中古住宅の売買が活性化される
今後家を購入する場合、新築住宅だけでなく中古住宅も視野に入れて検討する人も増えてくると思われます。2002年から始まった既存住宅性能表示制度や、2014年に新たに中古住宅の長期優良住宅制度ができることで、中古住宅の明確な判断基準が増え、より安心して中古住宅の購入ができるようになるでしょう。【関連サイト】
長期優良住宅と住宅性能表示の違いは?どっちがお得?
中古住宅を安心購入!既存住宅性能表示制度
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