一般職 or 総合職

一般職か総合職か迷う女子学生は多い

一般職か総合職か迷う女子学生は多い

女子の就活支援をしていると必ず聞かれる「総合職か一般職か悩んでいる んです……」という二者択一の問題。 「総合職はやりがいや責任のある仕事をする将来の幹部候補。その代わりに残業、転勤ありで給与は高め。一方、一般職はそういった総合職のサポート業務で残業は少なく、プライベートが確保できて、両立しやすい。その代わりに総合職より給与は低い」といったイメージを抱いている女子学生が多いようです。

でも、本当にその通りなのでしょうか。

結婚、出産をするために転勤を避けたいという女性は実際に多いです。しかし、一般職イコール転勤なし、責任なしといった理解で一般職を選んだ結果、30歳を前に「やりがいを感じられない……」とカウンセリングにいらっしゃる方が、実はけっこう多いのです。

ここでは、進化している一般職の実態と求められる働き方を知り、就活時の職業選択の参考にする方法をお伝えします。
 

一般職はアシスタントで責任もナシは本当?

一般職の主な業務内容は、各所属している部署の事務全般です。たとえば営業部であれば、営業事務として外回りをする営業に代わって、見積もり作成、営業資料の作成、伝票処理、お客さまからの問い合わせ対応などが主な業務です。営業担当をサポートすること、優先順位を考えて正確にスピーディに仕事をすすめていく能力が求められます。総合職に比べ目標達成のストレスが少なく、残業も総合職に比べ少ないという点は魅力でしょう。

中には母親の助言から一般職を選ぶ学生もいますが、現在の一般職は母親世代の「お嫁さん候補」と呼ばれた一般職より進化していると思っておいたほうがよいでしょう。一般的な事務のみの業務はIT技術の進歩でOA機器や非正規雇用に置き換えられていて、正社員での採用数は減っているのです。

また、一般職を選んだ女子就活生の中には「自分は先頭に立つタイプではないから……」とリーダーシップのなさを理由に選択している人もいます。しかし前述の営業事務などは営業に代わってお客様と交渉することを業務に含む企業もあり、会社から期待される働き方のレベルは高まっているといってよいでしょう。

加えて、一般職でも経験を積むことで、派遣社員やパート社員のまとめ役をこなす、あるいは若手総合職に業務のアドバイスをするといった場面も出てきます。
 

垣根がなくなりつつある一般職と総合職

一般職と総合職は垣根がなくなってきている

一般職と総合職は垣根がなくなってきている

実際、最近は金融業界を筆頭に一般職と総合職の垣根がなくなりつつある 企業も増えてきています。たとえば、三井住友銀行は2008年に一般職を廃止し、より高度な仕事や管理職を目指せる「ビジネスキャリア職」を新設しました。このように現在、金融業界全体が女性の力を生かそうという流れになっています。一般職で入社しても窓口で営業の数値目標を持ったり、一定の経験を積んだ後に個人向けのお客様営業など、より高度な業務を担当する女性を増やす金融機関が増えてきています。

こうした流れから、総合職社員に近い業務を任され、「給与の面で損をしている」という一般職の方の声もカウンセリングでは聞きます。これは、企業は役職が上がることが前提となっている総合職とそうでない一般職の評価制度を分けているためです。そのため、10年後には役職が上がっていく同期の総合職と給与面で差が出てくるのです。

また、30歳を前にした一般職の方からは「ずっと同じ仕事をしていて、キャリアアップできない。不安……」という相談を受けることもよくあります。こういったことに備えて、一般職を志望する就活生は社内で総合職へ転換ができる制度があるかを確認するとよいでしょう。現在は一般職から総合職へ、またその逆へと移行できる「コース転換制度」を導入している企業が数多くあります。ただし、コース転換するには上司からの推薦が必要になることが多いので、それまでに実力をつけておくことが必要になります。また、コース転換は制度の有無だけでなく、実際の利用者がどれくらいいるかも確認しましょう。

このように一般職といっても任される仕事内容や責任の幅は、企業によるということです。一般職でやりがいを持って長く働く秘訣の一つは、その部署や配属先で頼りにされる人になることです。一般職は基本的には転勤がありません。つまりその裏返しは、業務や部署のことをすみずみまで精通することができるということです。上司から「あの人に任せておけば大丈夫。あの人に聞けば大抵のことはわかる」と頼られる人になることが、幸せな一般職の働き方の一つの道です。

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