起業・会社設立のノウハウ/事業計画書・ビジネスプラン

創業融資に成功する事業計画書のひな形とは(2ページ目)

事業計画書の作成は起業準備の大事な通過点です。よく質問を受けるのは、どんな事業計画書のひな形を利用すれば良いのかという点。どんな事業計画書のフォーマットを使うかは創業融資の獲得においても重要なポイントのひとつでもあります。起業家が悩みがちなこの点について、多数のサポート経験に基づき詳しく解説していきます。

中野 裕哲

執筆者:中野 裕哲

起業・独立のノウハウガイド


ビジュアル主体か、数字主体か

では、添付するオリジナルの事業計画書としてはどんなものがいいか。大きく分けて2種類があるかと思います。ひとつは、ワード、エクセルなど文字や数字主体の事業計画書フォーマット。もうひとつはパワーポイントなどビジュアル主体の事業計画書フォーマットです。ビジネスプランコンテストなどの場合、商品・サービスの写真イメージや事業全体の構成図、グラフなどを駆使してプレゼンをすれば効果的ですよね。

創業融資の獲得を前提とした場合、私の経験上、添付すべきなのは文字や数字主体の事業計画書フォーマットです。金融機関にとっては、詳細な数値、返済できるという客観的な根拠が大切だからです。

ただ、時間的な余裕があれば、それに加えてパワーポイントなどで作成したビジュアル主体の事業計画書フォーマットも提出しましょう。直接面談する融資担当者が融資の可否を判断するわけではなく、その場にいない決裁権限を持つ上司が判断する仕組みになっているからです。直接会って説明しなくてもイメージを伝えるには、視覚的にわかりやすいものが効果を発揮するというわけです。

ひな形を選ぶときのポイントはどこか

最後に、数字や文字主体の事業計画書フォーマットを選ぶ際、どんなものを選んだらいいかをお話しします。入手方法は、Web上で無料で提供されているものという方が多いかと思います。選ぶ際の見極めポイントは、予測損益計算書など数値の箇所。ここが年ごとにざっくりとしか記載できないものは避けた方がいいです。

大事なのは起業1年目が月ごとに記載できる書式になっているかどうかです。経営が安定しない起業1年目。どこで軌道に乗って返済できる状態になれるのか、金融機関から見たらそれが重要なのです。なお、ガイドも自社のホームーページで創業融資獲得用のオリジナルの事業計画書フォーマットを無償提供しています。よろしければ、ダウンロードしてご活用ください。

参考情報:ガイド提供の事業計画書フォーマット(エクセル)
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