男のヘアケア/抜け毛・薄毛の原因

塩分の摂り過ぎが抜け毛・薄毛を招くって本当?

日本人は元来、塩分を多く含む食事を好みます。特に外食、コンビニ弁当などを食べる機会が多い人は、塩分を摂り過ぎている可能性が高いもの。そのままの食生活を続けていると、高血圧はもちろん、抜け毛・薄毛を促す可能性も……。塩分の摂り過ぎによって起きるリスクを知って、抜け毛・薄毛予防に役立ててください。

執筆者:All About 編集部

世界的に見ても「塩味好み」の日本人

塩

日本人は塩味が大好き。知らず知らずのうちにあなたも抜け毛のリスクを増大させているかも…!?

以前、「過度のダイエットはNG!抜け毛を誘発する可能性も」「スイーツ男子は薄毛に?注意食材ワースト3発表」で紹介したとおり、抜け毛・薄毛を気にする男性にはお薦めできない食材、食生活があります。

今回も「食」に関する注意喚起の記事ですが、これをクリアするのは少し難しいかもしれません。なぜなら、テーマは多くの日本人が好む「塩分」だからです。

事実、世界的に見ても日本人の塩味好みはトップクラス。体格が大きいと摂取される総食塩量は増える傾向にありますが、体重当たりの食塩摂取量で比べると、概して体格のいいアメリカ人、イギリス人は日本人の約2分の1程度しか摂取いないという報告があります。それだけに、日本人は塩分過多が招くとされる高血圧、動脈硬化、心臓疾患、胃炎などの病気を発症する確率が高いといえるでしょう。

このリスクは、抜け毛・薄毛にまで及ぶ可能性も……。一体なぜでしょうか?

塩分過多が抜け毛・薄毛を引き起こすメカニズム

抜け毛

塩分過多の食生活を続けていると、このように抜け毛が増えてしまう可能性も

塩を傷口にすりこむと、痛みが強くなることはご存じですよね。たとえば口内炎は、ほんの少しの塩分でもしみてしまい、食事がしづらくなることは多くの方が経験されていると思います。

では、なぜこうした現象が起きるのでしょうか? この現象は、塩に知覚神経への強い刺激作用があることを示しています。知覚神経は「適度」に刺激されるとCGRPという物質を放出し、IGF-1をつくり出します。IGF-1が増えれば、乱れたへアサイクルを正しい周期に戻す効果が高まり、抜け毛・薄毛予防、発毛・育毛に期待できることは「髪の毛を生やす効果大の体内物質IGF-1とは?」をはじめとして、何度も説明してきました。

しかし、塩による刺激が「強すぎる」と知覚神経のCGRPが放出されつくしてしまうのです。すると人間の身体はIGF-1をつくることができなくなり、神経細胞が死んでしまう場合も。その結果、抜け毛・薄毛が進行しやすくなるわけです。

これを防ぐには、もちろん塩分摂取量を抑えることが手っ取り早い方法なのですが……。

次ページでは、これを食べ過ぎると塩分過多に? 要注意食材を発表!
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