<物件見学レポート2(建物の構造・性能)>
建物の構造・性能の水準は最高レベル
このマンションが建つ前は製粉工場があり土壌汚染が見られましたが、現在は土を入れ替えたので、問題はないとのことです。また、このマンションは埋立地に建っています。南東が運河沿いです。晴海タワーズ斜面
免震構造で防振ゴムやオイルダンパーにより揺れを小さくする構造になっています。耐震性能を示す等級表示では等級3レベルと同じ高い性能といえます。安全・安心の面では住み手の不安を払しょくするための対策は、ある程度講じられているといえるでしょう。
晴海タワーズ北側空地
おおがかりなリフォームも対応可、スケルトン・イン・フィル方式
マンションとしてはまだ数少ない長期優良住宅の特色は、地震に強いだけではなく、建物の寿命も100年程度は持つように造られています。加えて、メンテナンスがしやすいように給排水管が躯体の外に配管されています。住み手の変化に合わせて浴室やトイレの位置を変えるようなおおがかりなリフォームも容易にできるよう、スケルトン・イン・フィル方式になっています。このマンションの構造・性能については、マンション評価ナビでも最高水準の評価となっています。
建物の構造・性能は、万一住んでから不良な面が発覚したとしても、個人の力では簡単に変えようがないものです。しかも、マンションの価値を占める割合は先の立地が8割だとすると、構造・性能は1割程度あとの比重を占めると考えます。あとの0.5割が住戸内の日当たり、眺望などの固有の条件、そしてあとの0.5割が維持・管理です。
マンション選びの際には、気に入らなければリフォームなどで何とか手のうちようのある住戸内の間取りや設備よりも、構造・性能についてより慎重に見極める必要があります。100年は持つ丈夫で長持ちする建物と50年を超えると建て替えなければ住めない建物とでは価値の開きは倍近いのですから。
デザイン・間取りは?……次のページ