多数の超高層マンションが林立する晴海エリアに、また1棟49階建て、総戸数833戸の大規模マンションが今年の11月に完成します。
晴海タワー工事中

晴海タワー工事中の近隣建物

どのような特色を持つマンションなのかを、「立地」「建物の構造・性能」「デザイン・間取り」の3つの視点から見ていくことにします。


<物件見学レポート1(立地)>
「大立地」の価値は大、「小立地」の価値は今ひとつ

まずは「立地」から。このマンションの利用路線は大江戸線「勝どき」、有楽町線「月島」ですが、それぞれ徒歩11分と14分で、決して便利とはいえません。

マンションは山手線の主要駅(たとえば東京、新宿、渋谷など)から乗車時間何分かといった、首都圏のどのエリアに位置しているかという大立地により価値評価のほぼ6割が決まる。また、最寄駅から徒歩何分かという小立地により価値評価の2割が決まる。つまり大・小併せてマンションは8割がた立地で決まると考えられます。

私が主宰している「マンション評価ナビ」では山手線の主要駅から乗車時間20分以内(だいたい都心から20キロ圏内)であれば、人口・世帯数とも減少に向かう将来においても、住宅立地としての価値が低下しにくいと見ています。また、この10年間で人口が増加しつづけているのは、都心10キロ圏内のみ、という事実もあります。

月島から大手町までの乗車時間は7分、勝どきから六本木までは11分。と、このマンションの大立地としての価値は十分に高いといえるでしょう。
晴海タワーズ駅周辺

晴海タワーズ駅周辺

ただし、前述したように、勝どき駅から徒歩11分、月島駅から徒歩14分という小立地の価値は決して高いとはいえません。毎日の通勤のこと、転勤や子供の進学時にやむをえず売却、賃貸すること、を考えると二の足を踏むということも大いにあるでしょう。
晴海タワーズ駅からの道

晴海タワーズ駅からの道

そこで、その弱点を克服すべく、売主はシャトルバスの運行を予定しています。平日のみですが、朝は月島、東銀座へ、昼は日本橋、丸の内へ、夜は銀座6丁目へというコースです。とはいえ、こうした計画は利用者が少ない場合は、変更や中止は避けられません。
晴海タワーズ駅から

晴海タワーズ駅から

さて、このマンションの小立地の弱点を補ってあまりある、建物や居室内の魅力はあるのでしょうか。


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