紫外線を防ぐにはどうすればいい?
とりあえず数値が高ければ安心、なんて思っちゃいけませんよ!
紫外線対策として最も手軽なのが「
日焼け止め」。でも日焼け止めっていろんな種類があってどれを選んだら良いのかわからない、なんて方もいらっしゃるでしょう。「とりあえず書いてある数字が多いほうが効果があるのよ」なんて大雑把な印象で選んでいる人も多いのでは? たしかにそうではあるんですが、ここではもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
日焼け止めを選ぶ上で参考にしたいのが
「SPF」と
「PA」という表示。この正体は一体なんなのでしょう?
「赤くなる日焼け」の原因UVBをカットするのが「SPF」
「SPF」というのは「Sun Protection Factor」の略で、前述の
UVBが引き起こす日焼けのダメージから肌を保護する目安としての数値。UVBによる炎症で皮膚がわずかに赤くなる程度の量を日焼け止めを塗った状態と塗っていない状態で比較して数値で表したものです。例えば「SPF30」と表示されているものは何も塗っていない状態に比べて肌に赤みが出るまでの時間を30倍に延ばすことができるということ。つまり何も塗っていない状態で20分で肌に赤みが出る状況でSPF50の日焼け止めを塗れば〔20×50=1000分〕、約16時間半分の日焼け防止効果が期待できるということです。もちろん紫外線の照射状況やその時の肌のコンディションによっても効果は変化します。
照射量の多いUVAをカットする目安が「PA」
UVBを防止する目安となるのが「SPA」なら、最も多く照射される
UVAを防止する目安となるのが「PA」。「PA」とは「Protection Grade of UVA」の略で、真皮にまで到達し、
コラーゲンやエラスチンにダメージを与えるUVAを抑制する程度を表したもの。これまでは「+」から「+++」の3段階で表されていましたが2013年1月から「++++」が加わり4段階になりました。
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具体的には「PA+」は色素沈着を起こすまでの時間を何も塗らない状態から2~4倍に延ばす力を持ち、「PA++」なら4倍~8倍、「PA+++」なら8倍以上、「PA++++」は炎天下に長時間さらされるなどの特殊な状況に対応するというもの。日常生活のちょっとした外出には「PA+」、軽いスポーツやレジャーなどには「PA++」。それ以上に過酷な状況であれば「PA+++」以上を選ぶというのが目安です。
日焼け止めの使い方にも一工夫
日焼け止めを使う上でもうひとつ気をつけたいのが、その使い方。「数値の大きい日焼け止めをつけておけば大丈夫」なんていうのはいただけません。
日焼け止めは意外と肌に負担をかけるもの。しっかりとクレンジングしましょう
強力な紫外線をカットするんですから“日焼け止めを塗る”という行為はお肌にフタをしているようなもの。当然肌への負担はかかります。SPAやPAの数値の高い強力な日焼け止めであればあるほどその負担は大きくなります。実用的に考えるのなら、夏場でも普段の外出なら「SPA25~30」「PA++」程度の日焼け止めで十分。数値の高いものは強い太陽光に長時間照らされるレジャーやスポーツの時などに使うのが良いでしょう。やたらと数値の高いものを使うのではなく、小まめに塗りなおすといった気の使い方の方が肌にも負担をかけず、高い日焼け止め効果が期待できます。もちろん日焼け止めを使った後はお肌のクレンジングは念入りに。特に最近人気のウォータープルーフタイプの日焼け止めを塗ったらしっかりと落としてあげてください。
それでも日焼けをしてしまったら? 次のページではうっかり日焼けのアフターケアについて考えてみたいと思います。
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