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「まさか!?」の日焼けトラブル解消法

肌が衰える原因の80%は「光老化」――とは分かっているけど、うっかり焼けてしまったという時のために。今回は美容医療ならではの紫外線対策と日焼け後のケア方法についてご紹介します。

惣流 マリコ

執筆者:惣流 マリコ

エステ・美容医療ガイド

美肌の大敵「日焼け」は防げるか?

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夏だ! レジャーだ!! という前に……

美容フリークとしては夏を迎えて一番コワイのが「日焼け」。普段どんなに気をつけていても「気付いたらついうっかり!」なんてことも多いですよね。

「夏場の日中は絶対外に出ない」なんて人でも室内の照り返しなどのせいで、冬時に比べて若干は日焼けしているんです。日傘や長袖などの完全防備で外出しても光が当たる部分は皆無ではないし、本当に完全防備で出かけたら熱中症になりかねません。ですから夏場の日焼けを完全シャットアウトするなんていうのは事実上不可能。なにせ太陽は一日中輝いてるんですもの、そんなことできるはずもありません。

 

ですから今回は、そんな「日焼けとその対策」について色々と考えてみたいと思います。これで「うっかり日焼け」も怖くないですよ!


今さら聞けない、でも知っておきたい紫外線のこと

日焼けの原因は「紫外線」だということはよく知られています。ではまずこの「紫外線」について考えてみましょう。

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目に見えなくても確実に肌にダメージを与えているのが紫外線

「紫外線とは波長が10~400mmの不可視光線の電磁波のこと」なんて、一言で表すとなんのこっちゃ? という感じですが、要するに光のスペクトル(プリズムや虹などで見える色)の一番外側の紫よりもさらに外側にある光線のこと。だから「紫外線」と呼ばれています。紫外線を表すのに、よく「UV」なんて言葉を使いますが、これは英語表記の「UltraViolet」の頭文字を採ったもの。“不可視”ですから当然目に見えないんですが、同じ不可視光の赤外線が主に熱刺激を与えるのに対して、紫外線は科学的な作用を及ぼすことが多いのがやっかいです。

 

この紫外線、細かく分類すると3種類にわけられます。ではそれぞれの特性の違いを解説しましょう。

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冬場や室内にいてもしのびよるのがUVA

まずは「紫外線A波」「UVA」といった方が耳馴染みがいいかもしれませんね。

地球上に届く紫外線のうちの約95パーセントが、この「UVA」です。エネルギー量は少ないんですが、やはりその量の多さが問題。波長が長いので雲や窓ガラスを通過してしまい、肌の深部まで届くのが特徴です。「気をつけていたのにいつの間にか日焼けしていた」なんていう場合はこれが原因である事が多いんですね。

 
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リゾートなどで“赤く”焼けちゃうのがUVBの仕業

次は「紫外線B波」「UVB」という名前で知られています。

地上に届く紫外線総量のうち約5パーセントと量が少なく波長も短いので、室内にいる分には影響は少ないものの、UVAより強いエネルギーを持つため短時間でも日焼けを引き起こす厄介者。いわゆる海や山でうっかり赤く日焼けする原因となるのがこの「UVB」なんですね。

 

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オゾン層の破壊で「生物絶命」なんてことも?!

最後は「紫外線C波」。この「UVC」は普通はオゾン層で吸収され、地上に届く量はほんの僅かなのでほとんど影響はないんですが、実は紫外線の中で最も強いエネルギーを持ち、高い殺菌能力を持っています。オゾン層の破壊で「UVC」が地上に届くようになると生物は生きていられなくなるといわれています。

 
これらの紫外線は日焼けを引き起こすばかりでなく、シミ、シワ、たるみなどの原因ともなります。これを「光老化」といい、肌が衰えの80パーセントはこれが原因だといわれています。さて、ではこれらのトラブルをどう回避すればいいんでしょう?


紫外線に負けない夏をすごす方法は次のページで!
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