将棋/将棋上達のコツ

「飛・角」将棋パズル~じゃま駒と手順前後を知る(2ページ目)

自分の駒に思う存分働いてもらう。それが勝利を呼び込む必要条件です。そのためには、駒の動きを熟知し、その順序を考え、配置しなければなりません。多くの場合、自分の駒の動きを邪魔するのは、相手ではなく自分の駒なのです。今回、ご紹介するパズルは、手順や配置を学ぶ、大変良い練習素材です。難問ですが、ぜひ挑戦してみてください。

有田 英樹

執筆者:有田 英樹

将棋ガイド


先を見通した駒の動かし方

パズル・スタート

パズル・スタート

もう一度、スタート図を掲載した。さて、初手をどうするか? 「飛」はなんとなく、すうっと横に動けそうだ。だが「角」はやっかいそうだ。だから、まずは「角」から考えよう。そう考えたあなたは、直感力がありますぞ。では「角」を動かすためにはどうすればよいか?

銀はどこへ動かすか

銀はどこへ動かすか

このパズルでは絶対に動かしてはいけない駒がある。それは、「歩」「香」「桂」だ。なぜなら、この3種類の駒は、1度動かしてしまうと、もう元の位置には戻れないからだ。と言うことは、角の左斜め後ろの「銀」を動かすしかない。そうすれば、次に「角」を移動させることができる。では「銀」をどのように動かすのか。AかBか?初手なので、じっくりと考えてみよう。

 


次の次の次(3手先)を考える

失敗例・じゃま駒になった銀

失敗例・じゃま駒になった銀

これ、正解はBである。なぜAだと悪いのか? 図をご覧いただこう。図は「銀」がAに動き、「角」が移動した局面である。なんと、せっかく動いた「銀」が次の「角」の動きの「じゃま駒」になってしまっている。だから正解がBなのである。このように、次の次の次、つまり3手先を考えて、駒を動かしていかねばならない。場合によってはさらに先を要求されることもある。難易度の高いパズルなのだ。

考え方や要領はおわかりいただけたと思う。このパズルを解いていけば、「手順前後」や「じゃま駒」の理解がすすみ、棋力アップは間違いない。では、まずは自力で解いていってほしい。次ページからは正解例を紹介していく。もし、困ったときは参考にしていただきたい。

 
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