みんな大好き! ドイツの伝統菓子 バウムクーヘンをお土産に
日本で国民的人気を得ているお菓子「バウムクーヘン」。おそらく、日本で一番使われているドイツ語ではないでしょうか。ドイツ語でバウムは「木」、クーヘンは「ケーキ」を意味します。その名前のように木の年輪のような層を持つこのお菓子は、ドイツ生まれ。ドイツに行ったら本場のバウムクーヘンを食べてみたい! という人も多いと思います。ですが意外に知られていないことに、ドイツではバウムクーヘンは日本のように身近なお菓子ではなく、どこのお菓子屋さんでも置いているというわけではありません。ドイツのバウムクーヘンとはいったいどんなものなのでしょう? その歴史やおいしさの秘密を探ってみました。
バウムクーヘンに200年の歴史あり!
ドイツで初めてバウムクーヘンが作られたのは、200年以上も前の1807年のこと。ドイツの北東部ザクセン=アンハルト州の町、ザルツヴェーデル(Salzwedel)で最初のバウムクーヘンが焼かれたという記録が残っています。ザルツヴェーデルにはバウムクーヘンを売るコンディトライ(お菓子屋さん)がいくつもあり、今も当時のレシピどおりの直火で焼くバウムクーヘンを食べることができます。詳細記事>>>バウムクーヘン発祥の町!ドイツのザルツヴェーデル
ザルツヴェーデルの他にも「バウムクーヘン発祥」を名乗る町はあって、東部のドレスデンやコットブスなどが有名です。場所によって形や材料などに特徴がみられ、それぞれに違った味わいがあるので食べ比べてみるとおもしろいですよ。
日本で最初にバウムクーヘンを作ったのもドイツ人でした。バウムクーヘンで有名な老舗のお菓子メーカー「ユーハイム」の創始者、カール・ユーハイムさんです。数々の困難を乗り越えて日本でバウムクーヘンを作り続けたユーハイムさんの人生は、日本のバウムクーヘンの歴史そのもの。感動のユーハイム物語はこちらでどうぞ>>>ユーハイム公式HP「ユーハイム物語」
ドイツのバウムクーヘンは「特別なお菓子」
伝統的なレシピと製法が今も受け継がれている。 写真はドレスデン発祥の「クロイツカム」のバウムクーヘン
バウムクーヘンの主な材料は、小麦粉、バター、マジパン(アーモンド)、卵、砂糖などで、隠し味にアルコールやスパイス類が使われることもあります。ドイツではほとんどのバウムクーヘンがフォンダン(糖衣)やチョコレートでコーティングされていますが、これは乾燥を防ぐためでもあります。
ドイツでは国立菓子協会でバウムクーヘンの定義が決められていて、ベーキングパウダーは使用しないこと、油脂はバターのみ、などの基準をクリアしたものだけが本物のバウムクーヘンと認められています。200年という長い歴史を持つバウムクーヘンの伝統が、大切に守られているのですね。
日本人好みに独自の進化をしている日本風の軽いバウムクーヘンも美味しいけれど、ずっしりと重みのあるドイツのバウムクーヘンもまた味わい深いもの。ドイツへ来たら、伝統的な「本物のバウムクーヘン」を、ぜひ味わってみてください。賞味期限は商品にもよりますが、だいたい2週間~1か月のものが多いので、お土産にも最適です。
美味しいバウムクーヘンはどこで買える?
ドイツならではの「本物のバウムクーヘン」を味わおう! 写真はお土産に最適な「ライジーファー」の缶入りバウムクーヘン
例えば、ドイツの主要都市や空港内に支店があるコンディトライ「ライジーファー(Leysieffer)」では、一年中(売り切れでなければ)バウムクーヘンが手に入ります。この他にも、ドイツ各地にバウムクーヘンの名店があります。当サイトでは、ガイドおすすめの美味しいバウムクーヘンをご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!
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