Q:クライマックスの最終公演では、合宿生たちも金粉姿でリフトに挑戦しますね。
麿>あの振りは伝統になっていて、ちょっとずつアレンジはしているけれど、野外公演のリハーサル。合宿生たちも金粉姿で出演します
公演は、合宿生の踊りと大駱駝艦のメンバーの作品あわせて1時間30分くらい。大駱駝艦の作品は毎年変えていて、壺中天(メンバー振付けによるスタジオ公演)でやった演目とか、大駱駝艦の公演でやった作品を構成しなおして上演しています。
今年は『黄金の夏』というタイトルで、金粉が多く登場する作品。去年パリで『Crazy Camel』という公演をやったんですけど、舞踏仕立ての金粉ショーで、それをちょっとアレンジしてお見せする予定です。
Q:毎年公演を楽しみに来るお客も多いのでは?
麿>そうですね。最初はお客も地元の人たちだけだったけど、少しずつ広まっ公演後、退場する合宿生たちに観客から温かい拍手が送られる
Q:野外公演ならではの苦労はありますか?
麿>雨の心配はいつもしてますね。何十年もやってると、やっぱりいろいろありますよ。パラパラっと降ったことは何度もあるし、なかには土砂降りの中でやったこともあります。一番ひどかったのは4年前。開演前に雨が降りだして、土砂降りになってきても、お客さんが帰ろうとしないんです。じゃあやるかってことで、決行しちゃった(笑)。電気が消えたら車のライトを代わりに使おうとか、シミュレーションをして。お客さんも土砂降りの中で観ていて、一応傘を用意してはいたんだけど、そんなものじゃダメってくらいスゴイことになってる。そうなるともうガマン大会で、お互いどこまでやるかって感じですよ(笑)。いい意味で熱が高まってたし、思い出には残るよね。雨より怖いのは雷かな。雷が鳴り出して、すぐ避難できるよう準備しながら上演したこともあったけど……。実際に中止になったことはない。やってる内にだんだん怖いものがなくなって、最近はもう“何が起こってもいいや”って気分になってきたよね(笑)。
公演後の打ち上げ。みんなで乾杯!
Q:一週間という合宿期間の中で、麿さんが参加者たちに“これだけは掴んで帰って欲しい”と思うものとは?
麿>それぞれの捉え方でいいと思うんですけどね。生きていく中でのヒントみたいなものが一杯あるぞ、なんてこともあるかもしれないけど……。まぁ、とにかく“開き直ってやれ”っていうくらいかな(笑)。打ち上げで演説する麿さん