土地活用のノウハウ/土地活用の税金・相続関連情報

どんな物件を選べばいいの?(4ページ目)

競売不動産入門(その5)は、いよいよクライマックス!「どのような物件に的を絞って具体的な購入を検討すればいいのか?」です。

執筆者:江蔵 龍

「引渡命令」とは、「すでにあなたは、その不動産に居座る法的な権限がありません。出て行きなさい。出て行かない場合には、裁判所の権限により強制的に立ち退かせますよ」という、裁判所から占有者に発せられる命令のことをいいます。

引渡命令が出る可能性のある不動産ならば、仮に占有者がいたとしても、一定の手続きを経れば、最終的に落札者が物件を利用することができます。

落札後、引渡命令が出るのか否かはケース・バイ・ケースといえ、実際に引渡命令の申立てを行ってみないと分からないことです。
しかし、その可能性については、先ほどの物件明細書の備考欄に裁判所の判断が記載されていることがあります。例えば、「占有者○○が居るが、引渡命令の申立をした場合、認められる可能性が高い」などと書かれています。

このように書かれている物件ならば、リスクが少なく“検討に値する”競売不動産といえます。

簡単にではありますが、「どのような物件に的を絞って具体的な購入を検討すればいいのか?」についてみてきました。
競売不動産入門は、今回で終了です。分かりやすさを優先したため、言葉足らずの表現も多かったことと思います。詳しくは、専門家に相談するなり、専門書を購入して分析してみて下さいね。

[関連CloseUp!]
競売不動産入門(その1)

競売不動産入門(その2)

競売不動産入門(その3)

競売不動産入門(その4)
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます