夏期講習でふだん塾や予備校に通っている生徒の学習量を知る
夏期講習生であるうちに塾や予備校をとことん活用しましょう
夏期講習に通うことで、ふだん塾や予備校に通っている同学年の生徒の勉強量を知ることができます。特に受験学年であれば、夏期講習の授業は長時間になります。授業に宿題や復習などの自習時間を合わせれば、1日10時間程度の学習時間はあたりまえです。
夏期講習を通じて、自分の今までの勉強量の少なさを初めて実感し、勉強量が増えるケースもあります。塾や予備校の同学年の生徒からのよい刺激を受けられることでしょう。
夏期講習で各教科の押さえるべきポイントを知る
塾や予備校の講師は毎年ほぼ変わらないカリキュラムで同じ教科を教えています。だから、生徒がつまずきやすいポイントや、なかなか身につかないポイントを熟知しています。そのような勉強するうえでの肝となるポイントを知ることができるのも、塾や予備校に通う大きなメリットです。ただ、夏期講習で扱われる単元は、年間カリキュラムのごく一部。2学期から入塾するのでなければ、夏期講習を受けている間に、冬期講習までの単元のポイントについて、各教科の担当講師に聞いておくといいでしょう。
また、塾や予備校の夏期講習中、授業内容の確認テストや、まとめのテストなどを受けるはずです。テストを受けることで、分かったつもりになっていたところが浮き彫りになります。夏が終わるまでに受けたテストを復習し、分からないところがあれば講師にどんどん質問しましょう。解き終わったテストは捨てずにファイルをして、冬までの間にくり返し復習しておけば、さらに力がつきます。
夏期講習で同じ学校を目ざすライバルの学力を知る
大手の進学塾であれば、学年、学力別に複数のクラス設定がされています。同じクラスの生徒は同じくらいのレベルの学校を志望しています。そのようなライバルが、どれくらいの学力なのか。集団授業であれば授業中に講師からどんどん指名されて答えを発表させられるので、クラスの生徒がどれくらいできるのかを目の当たりにできます。これが学校と塾や予備校の大きな違いです。「なるほどさすがだな」というライバルへの思いが、2学期以降ひとりで勉強をするときのモチベーションにつながることでしょう。夏期講習中に受験に関する情報収集をする
夏期講習が終わる前に、お子さんの学力のこと、課題点、志望校についての情報、お勧めの併願校、そして2学期以降の勉強の仕方、留意点などをできるだけ聞き出しておきましょう。塾や予備校は勉強を教えるだけの場所ではありません。お子さんに合った勉強の仕方、特に力を入れて勉強する必要のある科目と単元などに関する担当講師のアドバイスを聞いておきましょう。
塾や予備校は市販の情報誌には書かれていない生の進学情報も豊富に持っています。夏期講習生であるうちにできるだけ聞き出しておくと、2学期以降の方向性について、迷わずにすみます。
塾や予備校をとことん活用してくださいね。
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