夏は受験勉強において、なぜ重要なのか?

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合格者の大半は夏すでに過去問を解いている。志望校の問題を解いて基礎力を実践力に変えよう
夏は受験の天王山だとよく言われる。なぜだろう。それは時間的な問題が大きい。仮に1日10時間勉強に割いた場合、50日間あるとして500時間も勉強できる。

2学期の9月から12月までの4ヶ月、現役の場合学校の授業があるため、1日4時間を受験勉強に割くとすると480時間しかない。

直前のひと月に10時間勉強するとして、300時間。浪人生の場合はもっと時間が取れるだろう。学習速度は個々人で異なるだろうが、時間という尺度では現役生は不利といわざるを得ない。夏が受験勉強の中でいかに大切かがわかるだろう。現役の高校生の場合は、夏はまとまって時間が取れる一番大きな期間。ここでの勉強計画を間違えることは許されないのだ。

予備校で合格者に毎年追跡調査を行っているが、「夏にどのような勉強をしたか?」という問いに対し、ほぼ90%が「過去問題を解いている」と答えている。しかも「過去問題を3年分」と答えたものが大多数である。
不合格者にも同様の調査をしているが、過去問に着手する時期がもっと遅く、80%以上が12月ぐらいからとなっている。

しかも不合格者は、この12月の時期になっても基礎学力(単語・漢字・計算力など)がついていないことが多く、赤本にチャレンジして解けないことがわかると、慌てて予備校に駆け込んでくる生徒が多い。

夏は過去問題を演習する時期!

夏休みに赤本に取り組み、わからない点を洗い出し自習できるのであればまったく問題ないが、自習レベルに達していない(そもそも何がわからないかすらわからない)としたら、各予備校がやっている講習会に参加するべきだろう。

「過去問は2度と出ないから、一生懸命取り組んでもムダでしょ」と考える人もいるが、国公私67大学は過去問から新しい入試問題を出していくと発表している。今後、過去問の重要性はさらに大きくなるだろう。

他に、過去問は大学傾向に慣れるだけでなく、実践的な基礎力を身につけるために必要不可欠なものでもある。よくあるのが「実践問題で自分の持っている知識をどう発揮するかがわからない」というケース。いつもブツ切れの問題集・単語集にどんなに取り組もんでいても、知識を総動員する実際の入試では使い方、実践方法がわからなければ何も役に立たない。

「基礎から応用へと段階的に進む」という一般的な勉強の印象は、受験に関しては間違っている。基礎ができても応用がまったくできないことが多い。基礎を応用に結びつけることができるかが、入試の合否をわけるポイントになるのだ。

夏期講習は志望校を想定して受講を

当然ながら、志望校の過去問を演習する授業がもっともふさわしい。ただし、自分の受験する大学のみを扱っている授業が望ましい。「早慶英語」であれば、早稲田と慶応ではまったく受験形式が違っており、慶應志望なのに早稲田を受験する場合は大きな負担となる。つまり「慶應英語」「東大英語」「東大数学」などを受講する必要があるのだ(超難関大以外はない場合があるのでご了承を)。受講していれば、傾向と対策が自然に身についていくだろう。

受講に際しては、予習が不可欠。授業で不明な部分を確認しておこう。それでもわからない場合は、必ず質問して不明箇所をなくしておこう。授業後、予習以上の復習を行えば必ず効果が出てくる。復習は、講座終了後に不明箇所を中心に問題をやり直しておくこと。

以上が実践できれば、夏の天王山はラクに越えることができますよ。



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