総合型選抜(旧AO入試)で評価される「活動報告書」のポイントとは?

「活動報告書」はどうやって書けばいい?

総合型選抜(旧AO入試)の「活動報告書」はどう書けばいい?

「活動報告書」とは、その名の通り、これまでの活動を書くものです。活動といっても、とにかく何か目立った活動を書くのではありません。進学希望先の大学・学部のアドミッションポリシーにどれだけマッチした活動を書けるかが評価ポイントです。

したがって、活動報告書を書くうえで、先に「志望理由書」をじっくり練って書いておく必要があります。志望理由書がしっかり書けていれば、活動報告書はそんなに考えなくても、自然と書けるはずです。「活動報告書が書けない!」という人は、もう一度「志望理由書」から見直してみるのがいいでしょう。「急がば回れ」です。

ここでは、評価される「活動報告書」のポイントを3つご紹介します。この3つのポイントをすべて満たす必要はないので、安心してくださいね。  

活動報告書のポイント1. 高校生活の公式活動における客観的評価

実績といっても……なかなか難しい人も多いのでは?

総合型選抜の「活動報告書」に記載する実績……なかなか難しい人も多いのでは?

何か誇れそうな実績がある人は、それを書きたくなるでしょう。しかし、その実績が志望大学・学部のアドミッションポリシーにマッチしていないものであれば、アピールになりません。

合格する「活動報告書」というのは、何かの試合やイベントの全国大会で優勝したとか、英検1級を取得しているとかすごい経歴を書くことではありません。進学希望先の大学・学部のアドミッションポリシーにマッチした、あなたらしい活動が評価されるのです。

もちろん、進学希望先の大学・学部のアドミッションポリシーにマッチした、これまでの高校生活の公式活動における客観的評価があれば理想的です。でも、そんなものがあれば苦労はしないですよね。ですから、ほとんどの人はこの高校生活の公式活動における客観的評価というポイントはスルーしてOKです。
 

活動報告書のポイント2. 志望学部への関心・関連する専門的な趣味 

「専門的な」趣味はアピールポイントになる!

総合型選抜では「専門的な」趣味はアピールポイントになる!

志望大学・学部に関連する、専門的な趣味は何かないでしょうか。ここでいう趣味とは、「ゲームするのが好きです」とか、「アニメが好きです」というような一般的なものではなく、「専門的な」趣味というのがポイントです。もっと簡単にいうと、マニアックな、「超」がつくほどのオタクであればあるほど、アピールになります。

たとえば、私の教え子に、ゲームをやりすぎで親にゲーム機を隠されてしまったというような子がいました。その子は貯めたおこづかいで、投げ売りされているジャンク品を買い集めて基盤からシンプルなゲームを作り上げたり、中学生の頃からゲームアプリを作って友人に配付して一緒に遊んだりしているような子でした。この教え子はディスレクシアという字を書く障害があって、漢字どころかひらがなもうまく書けないため、テストでの点数は伸び悩みましたが、日本トップレベルの大学の電子工学部に総合型選抜(旧AO入試)で合格しました。

また、「私は基本、引きこもりだし、趣味といっても動画を見てるばっかり……。小学生の頃から集めてきた食虫植物が何十種類かあることくらい」という教え子もいました。私はそれを聞いてすぐに「食虫植物? 何十種類?」という反応をすると、「ほら、そういう反応されるから言いたくなかったんですよ」とうつむいてしまいました。しかし、「その方向で進もう」と提案し、受験対策を進めた後、植物生理学を学ぶ学部の総合型選抜(旧AO入試)の面接の場で試験官の教授と話が盛り上がって見事合格。大学院まで出た後に、助教授になっています。

このように、何かの分野のオタク度が高ければ高いほど、評価されるのが総合型選抜の特徴でもあります。あなたが夢中になれるもの、何かありますか?
 

活動報告書のポイント3. 未来に生かせる、マイナスの過去や失敗

1の高校生活の「公式活動」における「客観的評価」も、2の志望大学・学部に関連する専門的な趣味もない……。そんな人も少なくないでしょう。そんな人は、今までの何らかの失敗を思い出してみてください。そしてその失敗から学んだことを「活動報告書」に書けばいいのです。

失敗でなくても、たとえば、家庭環境が良くなかったり、大切な誰かが亡くなったり、いじめに遭うなど……つらい境遇を経験したり、いままさにそのさなかにある人もいるかもしれませんね。もし、そんなつらい環境から何かを学んでこの先に生かせることがあれば、それは前に進むとても強い原動力となります。

それだけではありません。つらい思いをしているのは、あなたひとりだけではありません。身近にはいなくても、あなたに近い状況に苦しんでいる人は必ずいますし、これからも現れるでしょう。そんな人を理解できるのは、同じような思いをした経験のあるあなたなのです。「私はこんな環境で、こんな思いをしてきた。そこで、これからはそんな思いを抱える人のために私ができることをしたい」、このような切実な思いは人の心に響きます。

輝かしい経歴や変わった趣味もない。そんな人は、つらいかもしれませんが、マイナスの過去、現在に向き合ってみませんか。大きなことを成し遂げた人は、過酷な経験をしていることが多いものです。過去は未来に生かせます。過去をより良い未来の材料にする、そんな思考を活動報告書に表してみましょう。

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