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西表島の秘境、船浮へ行こう!

船浮は、西表島で人が住む最西部の集落。陸続きでありながら陸路がないため、そこへ行くためには船に乗らなければならないという、文字通りの“陸の孤島”です。しかし便利さと自然の美しさが相反するよう、船浮には、そのアクセスの不便さゆえ、今もなお手つかずの大自然が残ります。今回は、そんな人が住む西表の秘境、船浮のお話をしましょう。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド

 西表島の秘境、船浮

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海と山に囲まれた船浮は、亜熱帯の大自然をごくごく身近に感じることができる場所

島全体が亜熱帯のジャングルに覆われた西表島。その生命力豊かな大自然は近年メディアやエコツアー等でも注目を集め、八重山の中でも人気のディスティネーションとなっています。すでに、西表島を訪れたことがあるやリピーターとなっている人も決して少なくないはず。

そんな西表島に、船でしか行くことのできない集落があることをご存知ですか? “船でしか行くことができない”というのは、沖縄の離島においてごくごく普通のことで特に珍しい表現でもありませんが、この場合特殊なのは、西表島に在りながら船に乗らなければアクセスできないということ。つまり、その場所は、西表島の先にある離島ではなく、あくまでも西表島と陸続きの場所なのです。その集落の名は船浮。西表島の西部に位置し、2013年3月現在38人が暮らしています。四方を海と山々に囲まれた、ジャングルの中にぽつんと浮かぶ集落。そこから先に人が住む地はなく、断崖絶壁の海岸線から一歩陸地に足を踏み入れれば深いジャングルの森が続きます。まさに秘境という言葉ばピッタリの場所。今回は、そんな西表島の秘境、船浮についてお話しましょう。

船浮へのアクセス

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ジャングルの山間にひっそりと佇む船浮港

船浮へ行くためには、西表島の幹線道路である県道215号線を西の終着地である白浜まで行き、そこから船に乗ります。石垣島からダイレクトで向かう場合は、大原港でなく、まずは上原港への船で西表入りするといいでしょう。船の発着時間に合わせて船舶会社が運行する送迎バスで白浜まで行くことができます。送迎バスの他、公共バスの運行もあり、上原港から白浜までは約30分、1日4便(夏期は増便あり)運行されています。公共バスの運行は上原~大原区間なので、西表島のどこからでも移動に問題はありあません。
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西表島の西の終着地である白浜の白浜港

白浜港から船浮へは定期船があり、こちらも1日4~5便運行されています。船に乗ってしまえば10分で船浮に到着、というコースです。西表島までの船の時間と、路線バスの時間、それに船浮への船の時間はそれぞれタイミングよく組まれているとは言い難いので、公共交通機関のみを使って船浮を訪ねる場合は事前によく時刻表を調べておくことをおすすめします。白浜までの移動手段にレンタカーなどがあれば、日帰りで訪ねることも可能です。が、せっかく西表島で山々を超えて船浮まで行くのであれば、なんとてしも宿泊することをガイド的には強くおすすめしたいと思います。
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