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西表島の秘境、船浮へ行こう!(3ページ目)

船浮は、西表島で人が住む最西部の集落。陸続きでありながら陸路がないため、そこへ行くためには船に乗らなければならないという、文字通りの“陸の孤島”です。しかし便利さと自然の美しさが相反するよう、船浮には、そのアクセスの不便さゆえ、今もなお手つかずの大自然が残ります。今回は、そんな人が住む西表の秘境、船浮のお話をしましょう。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド


船浮情報

小さな集落である船浮にはたくさんの観光ポイントがあるわけではありませんが、美しいビーチや集落の歴史を語る場所がいくつかあります。集落の中には数軒の食事処と、商店が一軒、民宿もあります。また船浮から訪ねる山や海のツアーもアレンジしてもらえるので、滞在時間と相談して秘境を訪ねる旅を組み立ててみてください。

■イリオモテヤマネコ発見発祥の地
船浮小・中学校の裏、集落内に建てられたイリオモテヤマネコ発見発祥の地の碑。ちなみにこの発見の地は、現在民宿ふなうき荘のご主人である池田氏のご自宅があった庭の一角。

■かまどまの碑
船浮の伝説の美女かまどまを祀った碑。かまどまと租内村出身の役人との悲しい恋は、民謡「殿様節」で唱われています。

■イダの浜
ida

いつ訪れても静かで美しいイダの浜。のんびりと浜辺で過ごす時間は至福です

集落の反対側にある美しい浜。穏やかで珊瑚が沢山生息しているので、シュノーケリングにおすすめです。シーズン中は浜に出る手前の場所に飲み物やシャワーの使用ができる休憩所が営業しているようです。



■船浮資料館「西表館」
船浮集落の歴史、特に西表島の炭坑と沖縄戦下の旧日本軍による船浮要塞に関する展示が充実した資料館。あまり語られることのないこうした悲惨な八重山の史実に、観光客が目を向けるよいきっかけになる資料館です。

■旧日本軍壕/要塞跡
船浮港の奥にある旧日本軍の壕と要塞跡。あまり知られていませんが、船浮は第二次世界大戦の時に、重要な軍事拠点とされていた場所。沖縄戦の戦跡が西表島のこんな陸の孤島にもあることに驚かされると思います。

■水落の滝
minozuchi

マングローブの川を船で散策すると辿り着くのがマイナスイオンたっぷりの水落の滝

船浮港から船浮湾を南に進み、マングローブの林の中を抜けながらミズウチ川を登った先にある滝。海からジャングルの川へと変わる景色を楽しめます。滝の側まで行くと辺り一面がマイナスイオン!

■ゴリラ岩
gorilla

ゴリラの横顔のような強面な形が特徴のゴリラ岩

船浮と網取の集落の間、サバ岬にあるゴリラの顔の形をした岩。

■外離・内離島
panari

船浮と租内の中間あたりに位置する外離島は美しい砂浜が広がる島

船浮の目の前に浮かぶ無人島が内離島。昔は炭坑で栄えていた島で炭坑跡ツアーなどで訪れることができます。内離の北西に位置するのが外離島。登記上は無人島となっていますが、この島にはひとり住みつている住人がいます。

■ふねっちゃーぬ屋
港の正面にある食事処。島料理を中心としたメニューが揃います。飲みものだけの利用もOK。
住所:八重山郡竹富町西表246  
TEL:0980-85-6486
営業時間:9:00~17:00

■船浮ぱん
民宿かまどま荘の焼いた手作りパン。港の正面のお店で買うことができます。

■船浮カレーぶーの家
soba

イノシシ入りそばやイノシシカレーというメニューが特徴のぶーの家

集落のちょっと奥まった場所にあるカレーのお店。個人宅をそのままお店にしたような雰囲気で、テラス的で美味しいカレーやそばがいただけます。メニューにイノシシ入りのものが多いのも船浮ならでは。
TEL:090-6868-7184
営業時間:9:00~17:00



梅雨も明けて夏本番の沖縄地方。今年の夏に西表島への旅を考えている人は、ぜひ船浮まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか? きっと、他にはない貴重な出会いがあなたを待っているはずですよ!
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