神秘の楽園、西表島の魅力と名所15選!

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うっそうと生い茂るジャングルが青空の下で瑞々しく光輝く西表島

数ある日本の島々の中でも知名度の高さで圧倒的に上位にランクインする西表島は、言わずともあの大物天然記念物“イリオモテヤマネコ”が生息する島です。この島が有名なのはひとえにイリオモテヤマネコのおかげと言え、どこにあってどんな島であるのかは意外と知られていない印象。さらに、実際に訪ねたことがある人となるとぐんとその数は減るのではないでしょうか。
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島のメイン道路の脇にも巨大に育った亜熱帯の植物たちがおいしげり、一歩ジャングルの中に足を踏み入れれば、そこは完璧に別世界

西表島は、石垣島の南西約20kmに浮かぶ八重山列島の島。八重山の中では一番大きな島で、沖縄全体で見ると47ある有人島(※2018年10月現在)のうち沖縄本島に次いで二番目に大きな面積の島です。

島の90%以上を亜熱帯のジャングルの森林が覆い、今でも手つかずの大自然が残るこの島は、ほかの八重山の島々とはすべてが大きく異なります。どの島ともまったく似ていません。ほかでは見ることのないダイナミックな景観が魅力の大自然の宝庫のような島です。
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船浮の集落に建てられた「イリオモテヤマネコ発見捕獲の地」。運がよければ出会えるかも!?

独自の生態系が育まれることでもよく知られ、特別天然記念物に特定されるイリオモテヤマネコは西表島の固有種。そのほか天然記念物のカンムリワシをはじめセマルハコガメ、キシノウエトカゲなどの珍しい動物や、日本で最大級のマングローブや“幻の花”として知られる一夜花のサガリバナなど、とにかくこの島ならではの見どころがたくさん。日本にいながらにして、亜熱帯を五感で体感できる貴重な場所です。

今回は、西表島旅行で訪れたい、おすすめ名所・見所についてお話しましょう。
 

1.島全体が植物園! 由布島(ゆぶじま

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水牛車に揺られて、海の上をゆっくりお散歩。八重山らしいのどかな時間に身を委ねてみては?

はじめて西表島を訪れた旅行者が必ず向かうのが由布島。西表島に200mほど離れて隣接する周囲約2kmの海流によって堆積した砂だけでできた小さな島です。

西表島からこの由布島へは水牛車に乗って海の上を渡っていくのですが、その風光明媚な風景はいかにも古き良き時代の八重山を思い浮かばせるもので、人気のコースとなっています。ちなみに満潮時でも水深は1mほどなので、干潮時には歩いて渡ることもできます。島は全体が植物園になっているので、亜熱帯の植物を眺めながら、のんびりとした時間を過ごすのがおすすめです。
 
由布島 亜熱帯植物楽園
住所:沖縄県八重山郡竹富町字古見689番地
Google マップ
電話:0980-85-5470
http://www.yubujima.com/
 

美しい景観を織りなす「滝」がおすすめ!

西表島は水源がとても豊富な島。平地がほとんどなく、山々の合間をぬうように大小40本もの川が珊瑚の海へと流れます。そのため島にはたくさんの滝が流れ、それぞれに異なる美しい景観で見るものを魅了します。滝は、昔からずっと島の人々にとって特別な場所であり、中には神様が棲むと伝わる滝も。
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滝を訪ねるときは、ジャングルの中を歩きながら眺める植物や景色も楽しい時間。普段見慣れない色彩鮮やかな美しい蝶や珍しい動物の姿に釘付けです

ほかのどの島とも大きくことなるこの滝のある景観は西表島の大きな魅力のひとつなので、それぞれの滝を訪ねて亜熱帯のジャングル散策に出かけてみるのがおすすめです。
 

2.沖縄NO.1の落差! ピナイサーラの滝

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滝つぼから見上げるピナイサーラの滝。夏はこの滝つぼで泳ぐのもお楽しみ!

その中でも沖縄NO.1の落差を誇るのが「ピナイサーラの滝」。ヒナイ川の中程にある高さ54mのこの滝は、滝上と滝つぼと両方を訪ねることができるのが特徴です。夏は滝つぼで泳ぐのもお楽しみです。島の言葉で“ピナイ”は顎髭、“サーラ”は滝を意味し、遠くから眺めるとまるで老人の長い髭のように見えることからこの名がつけられたと言われています。

ピナイサーラの滝
住所:沖縄県八重山郡竹富町上原
Google マップ
 

3.「日本の滝百選」に選ばれた、マリュドゥの滝

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丸くなった滝つぼがなんとも美しいマリュドゥの滝(C)OCVB

「日本の滝百選」にも選ばれたのが浦内川上流にある「マリュドゥの滝」。二段になって流れるのが特徴で、豊富な水量と大きく丸い滝つぼが美しい景観を生み出しています。通称軍艦岩の名で呼ばれる遊覧船の上流船着場からジャングルの中を40分くらいのトッレキングで到着します。

マリュドゥの滝
住所:沖縄県八重山郡竹富町上原
Google マップ
 

4.清流の音に癒される、カンピレーの滝

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清流の音に耳を済ませ、森の中でたっぷり浴びるマイナスイオンに気持ちも洗われるはず(C)OCVB

神の座するところを意味する「カンピレーの滝」。「マリュドゥの滝」からさらに15分くらい奥へジャングルの森を歩くと辿り着くことができます。美しい清流が岩面を緩やかに流れ、ゆったりとした時間を過ごすことができる場所です。

カンピレーの滝
住所:沖縄県八重山郡竹富町上原
Google マップ
 

5.ジャングルトレッキングが人気!ユツンの滝

マングローブが生い茂るユツン川の上流にある、三段になって流れる神秘的な滝です。河口からの道のりは片道2時間半くらいかかり、「ユツンの滝」までのジャングルトレッキングも本格的な山登りとなっていますが、様々な亜熱帯の植物や珍しい動物、昆虫たちとの出会いを楽しみながら歩けるのであまり疲れは感じないかもしれません。滝上から眺める景色の雄大さと、清流の気持ちよさに心洗われるはず。

ユツンの滝
 住所:沖縄県八重山郡竹富町字高那
Google マップ
 

6.マングローブを間近で見るエコツアーも。仲間川

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カヤックでマングローブ林をどんどん奥へと進む心地よさ。西表島の遊びの基本はマングローブにあり!

大原港に隣接して流れる「仲間川」は、日本に生育するマングローブのなんと25%が生育する場所。流域一帯のマングローブは「仲間川天然保護区域」として国の天然記念物に制定されています。この貴重な生態系を間近で見る様々なエコツアーが人気。上流には「日本最大のサキシマスオウノキ」があり、巨大な板根にダイナミックなジャングルのパワーを感じるはず。 

仲間川
住所:沖縄県八重山郡竹富町上原
Google マップ
 

7.カヌーやカヤックでのツアーも楽しい浦内川

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遊覧船が運行しているので、気軽にマングローブ散策ができる浦内川(C)OCVB

上原港より西に流れる浦内川は沖縄県最長の川。流域は亜熱帯の植物や動物の宝庫で、遊覧船で8km上流の「軍艦岩」まで行くことができます。トレッキングにもおすすめ。カヌーやカヤックで自然を観察するツアーも人気です。

浦内川
Google マップ
 

海で珊瑚やウミガメに会えるかも! おすすめの海岸

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透明度抜群、船の上から横を泳ぐウミガメの姿を見つけることも!

西表島の楽しみは、もちろん海にもあります。透明度抜群で、海のなかを覗けば、色も形も豊富な種類の珊瑚が生育し、珊瑚に群がるよう大小様々な魚たちが泳ぐ風景に出会います。ディープブルーの世界から突然ウミガメが現れるなんてことも珍しくありません。島にはぐるりと様々な海岸が点在するので、あちこち足を伸ばして見てみることをおすすめします。
 

8.子連れの家族にもおすすめ! 星砂の浜

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宿が多く集まる上原集落からも近い星砂の浜は、この島を訪れた旅行者が必ず立ち寄るスポット (C)OCVB

名前のとおり星砂が入り混じった砂浜で有名な「星砂の浜」。岩場もある遠浅のビーチなので、シュノーケリングスポットとしてもよく知られ、小さな子どもでも安心して遊ぶことができます。隣接してレストランもあるので家族連れに便利。

星砂の浜
住所:沖縄県八重山郡竹富町上原289
Google マップ
 

 9.ウミガメが産卵に訪れる場所、トゥドゥマリの浜

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広々とした海岸線が開放的なトゥドゥマリの浜。月見の散歩にも!

月ヶ浜、通称「トゥドゥマリの浜」は、浦内川の河口に大きく美しい弧を描いて広がるビーチです。キメの細かな砂浜は裸足で歩くととても気持ちがよく、ウミガメが産卵に訪れる場所として島の人には知られています。ビーチの正面には「ホテルニライカナイ西表島」がありますが、ホテルのプライベートビーチではありません。

トゥドゥマリの浜
住所:沖縄県八重山郡竹富町上原(浦内集落内)
Google マップ
 

10.近くに泊まったら必ず訪れたい! 中野海岸

上原港から星砂の浜へ行く途中にある「中野海岸」は、ビーチエントリーで楽しめるシュノーケリングスポット。周辺には民宿なども点在するので、近くに宿泊している人は散策にもおすすめ。人気が少ないのでシュノーケリングや泳ぐときには潮の流れに注意してけっして無理をしないこと。干潮時は珊瑚を踏まないように気をつけてください。

中野海岸
住所:沖縄県八重山郡竹富町字上原339-3
Google マップ
 

11.島の記憶が眠る、南風見田の浜

南側に広がる島一番のロングビーチ。大原港から県道を南に進み、どんつきまで行った先にあり、キャンプ場も併設されています。海の向こうに波照間島を眺めるこの海岸は、今でこそ八重山の美しい風景を望む静かなビーチですが、戦時中、日本軍により波照間島の島民たちが強制疎開をさせれた場所として波照間の人たちの記憶に残る場所。

当時このあたりはマラリア感染地で、マラリアがなかった波照間島から強制的に移動させれた島民たちの実に1/3(その多くが子どもたち)がこの地でマラリアに感染してなくなっています。海岸の東端には、このできごとを忘れないと当時の島の校長先生が刻んだ「忘勿石(わすれないし)」がひっそりと佇んでいます。

南風見田の浜
住所:沖縄県八重山郡竹富島南風見田
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12.海の透明度とビーチの美しさが最高! イダの浜

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ここを訪れるためだけに西表島へ行きたい!と思えるほど、天国のようなビーチといえばイダの浜

周遊道路がない西表島には、島にありながら船に乗らないと行くことのできない場所がありますが、「イダの浜」は県道215線の西のドンつきにある白浜港から船に乗って辿り着く船浮にあるビーチ。アクセスはけっしてよいとは言いませんが、ビーチの美しさは最高です! 景観が美しいのはもちろんのこと、海の透明度も抜群。ちょっと沖へ泳げばうっとりするような美しい珊瑚と素晴らしい魚影が広がる世界に出会います。

イダの浜
Google マップ
 

13.潮位や潮の流れによって形が変化! バラス島

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憧れの真っ白い砂だけでできた無人島「バラス島」は西表島の旅のハイライト!

西表島の北3kmに浮かぶ無人島「バラス島」。砂浜ではなく、すべて珊瑚の欠片でできた島です。よって、そのときの潮位や潮の流れによって形が変化するのが面白く、訪れるたびに異なる景観で迎えてくれる島です。

バラス島
Google マップ
 

14.雨でも楽しめる! 西表野生生物保護センター

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絶滅の危機に瀕するイリオモテヤマネコや、貴重な西表島の自然についてもきちんと学びたい(C)OCVB

自然いっぱいの西表島ではある程度の雨でもアクティビティを楽しめますが、中で遊びたい方は「西表野生生物保護センター」もおすすめ。イリオモテヤマネコの保護活動の拠点であると同時に、西表島の自然や、そこに生息する生物たちの生態について学ぶことのできる施設で、入場無料です。島に到着したら、最初にここを訪ねるとその後の観光や散策もさらに楽しめると思います。館内には西表島の自然を解説するパネルや野生動物の剥製が多数展示され、西表島の自然の理解を深めるとともに、自然環境保全についてきちんと学ぶことができるようになっているので、ぜひ立ち寄ってみてください。

西表野生生物保護センター
住所:沖縄県八重山郡竹富町古見
Google マップ
TEL:0980-85-5581
営業時間:10:00~16:00 月曜休み
http://iwcc.a.la9.jp/


大自然の島西表島では、自然は美しいだけではなく、圧倒的に神秘であると同時に脅威でもあります。そんなエネルギーにあふれる山と海の自然に魅せられ、島へ住み着く人も少なくありません。この島での自然は本格的ではなく、絶対的に本物であることを常にお忘れなく。島の自然と、島人たちの生活に敬意を払い、あくまでも旅行者はお邪魔させていただいてるという気持ちで訪ねてみてください。きっと西表島でしか体験できないたくさんのミラクルが迎えてくれることと思います。
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