遅い夏休みを楽しむ! 秋の八重山離島巡りの旅

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本州は秋といえども、まだまだ夏の色彩が美しい八重山の島々

夏休みが終わり9月に入ると、気がついたら夏が終わり、あっという間に季節は秋へと移り変わっていきます。よく訊かれる質問に、「沖縄は何月まで泳げるの?」というのがありますが、この時期の沖縄は確実にまだまだ夏。沖縄で海を満喫できる絶好のチャンスなんです! 

沖縄に通い慣れている人は、ホテルもビーチも人でいっぱいの夏休みシーズンを避け、敢えてこの時期に休みを合わせて出かけたりしています。ということで、今回は、秋の沖縄旅行の中でも特におすすめしたい八重山の島々をめぐる旅についてお話ししたいと思います。

晩夏が離島旅に狙い目な理由

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静かな秋のビーチ。陽射しは十分に夏なので、海遊びもまだまだ楽しめます (C)OCVB

八重山の旅というと、船でいくつかの島をめぐるアイランドホッピングや、石垣島を拠点にして日帰りで他の島へ訪れるなど、島巡りが人気です。

旅の玄関口となる石垣島は、沖縄本島よりさらに400km以上も南西へ下った場所に位置し、石垣島から台湾までの距離は250km。八重山の一番西に位置する与那国島からはなんとわずか111kmなので、気候的にも八重山の島々は沖縄本島よりもさらに亜熱帯度が濃くなるというのがお分かりいただけると思います。

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真夏の八重山の陽射しは想像を絶する厳しさ。島内観光を楽しむには、秋や春のほうがおすすめです


そんな八重山の島々を旅するのに秋がおすすめな理由はいくつかあります。

まず一番に挙げたいのが、沖縄本島以上に南に位置する八重山で遊ぶには、正直真夏は日差しがきつ過ぎること。真夏の八重山の日差しは“殺人的”という表現がぴったりということをご存知でしょうか? 昼間の数時間の話ではなく、朝太陽が空に昇ったところから凄まじい日差しが容赦なく照りつけるのです。本当に洗濯物を干しているだけで気づけばすぐに真っ黒になってしまうほど。

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人気のアクティビティー、マングローブのカヤックツアーもこれからの時期のほうが快適に楽しめます!

石垣島と西表島島を除き、八重山の島々の島内移動は自転車やバイクがメインとなるので、そんな灼熱地獄の下での移動は想像を絶する大変さが伴うことは想像してもらえると思います。

というわけで、離島を観光するなら、絶対的に真夏が終わり少し日差しもゆるまった秋がおすすめです。人気の西表島のマングローブカヤックツアーも、真夏は炎天下の下隠れるところも日除けも何もない状態でカヌーを漕ぐわけですから、想像以上になかなかハードです。秋のほうがよっぽど気持ちいいということがお分かりいただけますね。

島の伝統芸能を楽しむチャンス!

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八重山の旧盆といえば「アンガマ」。三線を弾き、太鼓を打ち鳴らし、笛を吹き、念仏を唱えながら、唄い、踊る様子がみられます (C)OCVB


秋に八重山を訪ねるなら、各島で開催される伝統祭りに日程を合わせてみるというのも一案です。八重山の島々には、島人以外の立ち入りを禁ずる秘祭もありますが、観光客も見ることができる祭もいくつもあります。

有名なものだと、毎年9月中旬から10月中旬に開催される小浜島の「結願祭(きちがん)」、西表島の「節祭(しち)」、そして10月中旬から12月中旬に開催される竹富島の「種子取祭(たなどぅい)」など。国の重要民族無形文化財に指定を受けるもので、他地域には見られない独特の民族文化が継承されています。

観光客である私たちも鑑賞できるので、毎年祭の日は島外から大勢の人々が里帰りし、朝から晩まで様々な演目が奉納されます。島によってみな特色が異なるので、ぜひチャンスを作って島の祭を見に出かけてみてはいかがでしょう。

真夏のトップシーズンと比べると空いている!

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リゾートでのんびり過ごしたいなら、真夏のトップシーズンは避けるのが賢明な選択


気候的にまだまだじゅうぶん夏の沖縄ですが、真夏のトップシーズンとくらべるとこの時期は観光客の数もだいぶ落ち着きを見せてきています。トップシーズンは、せっかく憧れのリゾートでゆっくり過ごそうと思っていても、プールサイドで席が確保できないほど混んでいたり、朝食を食べようと思ったら長蛇の列だったり……なんてことも珍しくありません。

ひとりで優雅にちょっと遅めの夏休みを満喫したいなんて人は、敢えて秋になってからの旅行の日程を組むほうが断然おすすめです。週末を利用して遅めの夏休みを満喫してみてはいかがでしょうか。ただ、秋といえども、シルバーウィークなど観光客が集中するところは早めの予約がマストなことお忘れなく!

秋を台風シーズンと決めつける必要はない!

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沖縄の海の自然のため、台風は必要不可欠な自然現象。夏から秋にかけての沖縄の旅はいつ台風に遭遇してもおかしくないので、気持ちはおおらかに!


9月10月の沖縄は台風シーズン真っ盛りでは?と心配する人も多く、よく心配する声を耳にしますが、沖縄では梅雨が明けたら真夏が来るとともに台風シーズンもスタート。特に近年は台風の行路が昔と変わってきているため、夏から秋にかけてはいつ台風と遭遇してもおかしくない状況なので、秋を台風シーズンと決めつけて回避する必要はまったくありません。

真夏でも、この時期でも、台風にぶつかる確率は同じです。基本的に沖縄の夏旅は運次第と思っていて間違いはないので、秋まで日程の選択に入れて旅を計画するのがおすすめです。

ガイドなら秋の八重山はこう旅する!

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真夏の花に彩られた八重山にいると、本州がすでに秋になっていることも忘れてしまいます


祝日が多い秋のカレンダーは、週末や祝日をうまく利用すると、八重山への旅も実はとても現実的になります。一度に全部まわろうとすると日数が必要が八重山の旅ですが、今回はこの島をメインで!と、少しずつ島めぐりを楽しむという旅の仕方もおすすめです。

ラストミニッツの夏を楽しもう!と海遊びや山遊び、とにかくアウトドアをメインに楽しみたいなら西表島。自転車で島の集落や景勝地を散策する島めぐりがメインなら小浜島や竹富島、波照間島。何もせず、ただゆっくりと島時間を感じる旅なら、黒島や鳩間島がいいと思います。

祭りや伝統芸能を目的とするなら、まず今年の開催日程を調べ(行事は旧暦で行われるため、年によって開催日程が異なります)、行くことができる日程の行事を選ぶとよいでしょう。レンタカーを借りて石垣島をのんびり散策するのもおすすめ。気が向いたらちょっとだけ離島に足を伸ばす、なんていう過ごし方も楽しいと思います。

どの島も行きたいと思った時が、タイミング。それぞれにきっと素晴らしい出会いが待っていてくれると思います。来年の夏まで待てないという人は、ぜひこの秋の週末をうまく利用して八重山へ出かけてみてください。
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