イライラにすぐに効くポジティブトレーニング(2ページ目)

 ポジトレは全ての人に効果的！

この実験のポイントは、健全な男女のケースでも、矯正プログラムの子ども達のケースでも、見方を変えるトレーニングがイライラ、怒り対策に即効性をもたらしたということ。つまり、全ての人のどんなレベルのイライラにも、ポジティブトレーニングはすぐに効くものなのですね。

では、なぜポジティブトレーニングは、これほどすぐに効果があるのでしょう？

それは、イライラや怒りの感情を引き起こす原因である「心のくもり」を、ポジティブトレーニングが一時的に取り払ってくれるからです。

人はそれぞれ、心に「ある色」のサングラスをかけて世の中を見ています。ピンクのサングラスの人には、全てがピンクベースに、グレーのサングラスの人には、全てが暗いグレーベースに映ります。だから、同じ「あいまい顔」の写真が、ある人にはハッピーに、ある人には怒り顔に映ってしまうのですね。

ポジティブトレーニングには、一時的に、「ピンクのサングラス」状態にしてくれている効果があるのです。

ここで「一時的に」と書いたのには理由があります。放っておくと、また元のサングラスに戻ってしまうからです。頭が柔軟な幼少期（その境になる年齢は7～8歳）を超えると、それ以降は、型にはまった見方をするようになります。サングラスの色は、子ども時代にほぼ決まってしまうのです。

だから、大人になって、「見方を変えたい」「ポジティブになりたい」と思ったら、トレーニングがどうしても必要になります。トレーニングと言っても、大それたことをやるわけではありません。誰でも何歳からでもできる簡単なもの。自分で、「ポジティブに見るぞ！」と意識づけする、これが全てです。

記事「プラス思考の子育ては？」にポジトレに使えるプラス思考発想の基本を載せていますので、ぜひご参照ください。意識づけをコツコツと続けていると、いつの日か、元のサングラスのくもりが取れ、キレイなピンクになる日がやってきます。これを機に、ポジトレを取り入れてみませんか？


【関連記事】
■子どものサングラスの色はどうやって決まるの？：
「プラス思考の子育て：　ママだから伝えていきたいこと」

【関連サイト】
■プラス思考育児.JP