アルゼンチン南部、パタゴニアで
氷河と野生動物と文化を堪能する3泊4日
ペリト・モレノ氷河はパタゴニア旅行最大のクライマックス。 写真提供:アルゼンチン観光局
では、ベーシックなパタゴニア観光はどのようなものなのでしょうか。まず外せないのは、ペリト・モレノ氷河でしょう。氷河の崩落を見られるパタゴニア最大の観光地です。そして、“世界最南端の町”ウシュアイアも押さえておきたいところ。市内観光はもちろんですが、ビーグル水道のクルーズでは野生動物を見ることもできます。
これらを回るとなると、最短でもブエノスアイレスからは3泊4日コース。それだけ、パタゴニアは広いのです。他にも、ウィンターリゾートの町バリローチェ、野生動物の宝庫であるバルデス半島、先住民の手の壁画クエバ・デ・ラス・マノスなど、見るべき場所はたくさんありますが、それはオプションで加えていきましょう。まずは、3泊4日のベーシックなモデルプランをご覧ください。
1日目 ブエノスアイレスからエル・カラファテへ
初日は移動のみです。まずは拠点となる町エル・カラファテへ。ブエノスアイレスからは、アルゼンチン航空やラン航空などが飛んでいます。所要時間は3時間ほど。この日はゆっくりし、夕食に名物のラム肉のアサード(焼肉)でも食べて英気を養っておきましょう。2日目 ペリト・モレノ氷河
氷河は遠くから見るだけでなく、クルーズやトレッキングも可能 写真提供:アルゼンチン観光局
エル・カラファテからバスで2時間ほど行くと、ペリト・モレノ氷河に到着します。まずはじっくりと雄大な風景を眺めてみましょう。展望台があるのでそこから全貌を見渡すことが出来ます。根気よく待っていると、有名な崩落のシーンを見ることができるでしょう。
ここからはツアーによっていろんなオプションがありますが、押さえておきたいのは以下の二つ。
まずは、氷河トレッキング。実際に、氷河の上をガイドと一緒に散策するというもの。神秘的なブルーに輝く氷河を間近で観察できるのは貴重な体験。気の効いたガイドにあたれば、氷河の氷で作ったオン・ザ・ロックを飲ませてくれるかもしれません。
もうひとつのオプションは、船に乗って氷河に近付くツアー。展望台から見るよりもさらに近くで、迫力の絶景と崩落の轟音を体感できます。
この日は、再びエル・カラファテに戻ります。
3日目 ビーグル水道とウシュアイア市内観光
ペンギンたちの群れを観察するのもパタゴニアの醍醐味 写真提供:アルゼンチン観光局
ウシュアイアに到着したら、さっそく観光に移りましょう。まずは、ビーグル水道のクルーズへ。こちらも現地ツアーに参加することになりますが、ツアーによって内容が違う場合があるので確認しておきましょう。基本的には、ペンギンが生息する島の近くまで行き、船上から野生動物たちを観察します。ペンギン以外にも、オタリア(アシカの一種)、ウミウなどの営巣地が間近で見られます。
ツアーから戻ってきて時間があれば、ウシュアイアの市内観光をしてみましょう。小さな町なので徒歩で十分。古い町並みや港を散策するだけでも、最南端にいる気分が味わえます。また、「世界の果て博物館」(Museo del Fin del Mundo)で、先住民文化やウシュアイアの歴史について学んでおくのもいいかもしれません。ちなみにここでは、世界最南端の証明スタンプも押してもらえます。夜は、名物のカニ料理で贅沢に過ごすのもいいですね。
4日目 ティエラ・デル・フエゴ国立公園
最終日のスタートは、世界最南端を走る鉄道の「世界の果て号」に乗って、ティエラ・デル・フエゴ国立公園へ向かいます。途中マカレナ駅で下車し、近辺を散策することも出来ます。終点のティエラ・デル・フエゴ国立公園は、ブナの原生林が残る神秘的な森。のんびりとトレッキングを楽しんでください。ウシュアイアの町に戻って、お土産を買ったりしているとその日の予定は完了。飛行機で3時間半ほどかけてブエノスアイレスへ向かい、3泊4日のパタゴニア旅行は終わります。