ニンニク、ワサビ、ショウガの「三大刺激物」も育毛に効く?
トウガラシ以外の刺激物もIGF-1増やしに効果があるか!?
こう説明すると、「トウガラシが効くなら、ニンニクやワサビ、ショウガなどの刺激物はどうなのか?」と素朴な疑問を持つ方も多いでしょう。
ニンニクは滋養強壮、ワサビは殺菌や食欲増進、ショウガは免疫力向上、身体を温めるなどの効能が知られています。健康促進に役立つ食材であるのは確かですが、抜け毛・薄毛予防には果たして有効なのでしょうか?
今回は、実験でその真相に迫ってみました。
【ニンニク】動物実験でIGF-1の増加を確認
ニンニクのパワーは頭皮にも届く?
また、円形脱毛症の患者さん20名に、ステロイド軟膏とニンニク抽出液を脱毛部に3ヵ月間塗る実験を行ったところ、95%の方に育毛効果があったという研究報告もあります。ニンニクを食べることは育毛効果があると考えていいでしょう。
その昔、ヘロドトスというギリシャの歴史家は、著書『エジプト史』において、「紀元前450年、ピラミッド建設に従事した労働者にニンニクを食べさせていた」という記述が、ピラミッドに刻銘されていたと著しました。滋養強壮食材の代表選手であるニンニクの効能が約2500年前、既に認められていたことを示すエピソードです。ピラミッドをつくった男たちの頭は、フサフサだったのかも……。
次ページでは、ワサビとショウガの抜け毛・薄毛予防効果を検証します。