ゲームのクラウド化
PS4やXbox Oneでは、さらにゲームストリーミングで今までには無いゲーム体験が生まれるかもしれません(イラスト 橋本モチチ)
さて、最後にちょっと未来のお話をして終わろうと思います。パッケージ版でしかゲームが発売されなかった時代は過ぎて、もはやパッケージ版とダウンロード版の併売は当たり前、ダウンロード版の利用者も少しずつ増えてきています。そして今、ゲームハードが次の世代に刷新されていく中、ゲームのクラウド化が始まろうとしています。
ゲームストリーミングなんて言い方をしますが、これまでコンシューマーゲームは、ゲームメディアにプログラムなどのデータが入っていて、それをゲームハードで読み取って処理していました。でも、これからの未来は、ゲームの処理をゲームハードで行うのではなく、その大部分をオンラインの向こう側にあるサーバーで行うようになるかもしれません。そうすると、家庭にあるゲームハードでは実現できないような、さらにパワフルなゲームが登場する可能性があります。
実際、ソニー・コンピュータエンタテインメントはクラウドゲームサービスのGAIKAIを買収し、その技術を次世代PlayStationであるPlayStation4に生かしていくと発表しています。また、マイクロソフトの次世代Xbox、Xbox Oneも、Xbox Liveを強化し、ゲームをクラウド化していくことを謳っています。
IT技術が進み、ゲームの世界にも大きな変化が起きようとしています。とりあえずは、ダウンロード版も中々便利なんですよ、というぐらいの話で十分だと思うんですが、そのうちゲームの買い方も遊び方も、提供されるコンテンツも、今までとは全く質の違うものになっていくのかもしれません。
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