トイレ我慢すると太るって本当? むくみやすくなる?
トイレ我慢すると太るって本当?
しかし、トイレに行かない人は太りやすくなる傾向があります。便秘で下腹部がぽっこりした経験はありませんか。あなたがいくらダイエットをしても体重が減らなかったり、むくみやすくなったりするのはもしかしてトイレが遠いことが理由かもしれません。
1日にトイレに行く回数は?
正常な排尿の回数は7回程度と言われています。7回未満の方は水分の摂取量が少ないかもしれません。逆に多い場合は水分の摂り過ぎかも? 1日の水分量は体重×30mlが目安です。排便に関して多くの女性の悩みの種である便秘とは、「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」と日本内科学会で定義されています。一般的に排便は、1日1~2回です。水分が足りなくても便秘になります
食べないダイエットも便秘を引き起こします。
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」がありますが、「水溶性食物繊維」を摂取する方がよいでしょう。水溶性食物繊維ならば腸への刺激が強すぎないからです。具体的にはキャベツ、にんにく、オクラ、もずくなど海藻類、りんごなど。また脂質をゼロにすると腸管のすべりが悪くなるので、適度にとりましょう。
また水分不足の可能性も考えられます。1日に必要な水分量は覚えていますか?(水分が足りないと便秘の原因にもなるので気をつけましょう。食事を減らすと食事に含まれていた水分量も減ってしまうので、しっかりと補いましょう。便秘と食生活はとても密接ですが、ほかにも、ストレスや運動不足、睡眠不足も体内リズムを崩し、便秘の原因になります。便秘を解消することはダイエットがスムーズに成功するために重要なことです。
トイレが遠い原因って?あなたの便秘はどのタイプ?
便秘にはタイプがあるのでチェックしましょう
「器質性便秘」は大腸の働きの異常が原因で起こるもので、大腸に病気が発生している可能性が高いです。便に血が混ざっていたり、経験したことがない痛みを感じた場合は、至急病院に行ってください。
「機能性便秘」は、生活習慣や食生活が原因となって便秘になることで、世の中の便秘の多くを占めます。あなたの便秘の原因は何でしょうか? 下記で当てはまるものをチェックしてみましょう。
A.腹筋が弱い、運動不足である、胃下垂、小食、残便感がある、お腹が張る、野菜をあまり食べない
B.便意はあるのに出ない、コロコロとした軽い便、お腹が痛くなりやすい、不安なことがある、排便後もすっきりしない、便秘と下痢を交互に繰り返す、食後にお腹が痛くなりやすい
C.便意を我慢することが多い、あまり便意を感じない、水分をあまり摂らない、便秘薬や浣腸をよく使う、朝食を摂らない、痔の経験がある、カチカチの便
D.最近環境が変化した、旅行先である、生活リズムがいつもと違う、暴食した、外食が続いた、怪我をして入院した、最近無理なダイエットを始めた
タイプ別便秘対策方法
便秘の原因を知ることで無理なく効果的な対策ができます。
Aが多い方は、腸全体の動きが悪くてうまく便を送り出せない、「弛緩性便秘」の可能性が。主に腹部筋力の低下により、腸のぜん動運動が弱くなっていることが原因です。特に高齢の方や出産を経験した女性、虚弱体質の方、内臓下垂の方に起こりやすいといわれています。腹筋を鍛えるために腹部の筋トレを行ったり、繊維不足を解消するために積極的に野菜を食べましょう。
Bが多い方は、ストレスによって招かれる「けいれん性便秘」の可能性が。主に自律神経の乱れにより、腸の一部がけいれんを起こし、そこを便が通りにくくなることが原因です。緊張しやすかったり、ストレスを溜めこみやすい方によくみられます。ストレスの原因となる睡眠不足や過労、人間関係での悩み、生活習慣の変化など、ストレスの原因を突き止めて、ストレス解消を心がけましょう。
Cが多い方は、便がたまっているのに感じにくい「直腸性便秘」の可能性が。便意があるのに排便を我慢することによって、腸が鈍感になって便意を催しにくくなることが原因です。忙しい方や、痔の痛みに耐えかねてトイレを我慢する方によくみられます。食物繊維で便の量を増やし、水分をたっぷりと摂って便をやわらかくしましょう。また、朝食の後にトイレに行くことを習慣づけて、排便リズムを身につけてください。
Dが多い方は、普段と生活のリズムが変わったことによる「一過性便秘」の可能性が。引っ越しや旅行、転職、入学など、生活環境の変化によって生活リズムが狂い、腸が正常に働かなくなることが原因です。腸の機能に問題があるわけではなく、一時的なものなので、慣れたり不安がなくなるなど、原因が取り除かれることで自然に解消されます。ただ、早めに対処しないと慢性化のもとになるので気をつけてください。
ダイエットだけでなく、健康を維持するためにも便秘の原因を解明して対策を行いましょう。便通をよくするには、規則正しい生活と食事の栄養バランス、運動習慣を身につけることが大切です。生活を振り返ってぺたんこなお腹を作りましょう。
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