フィンランド原風景や素朴なカレリア文化に出会える湖水地方

クオピオ

湖水地方の代表都市のひとつクオピオの街の展望台からは、森と湖が果てなく折り重なるフィンランドらしい光景が見られる

起伏のない地平にどこまでも森と湖が折り重なるように続く景色は、まさにフィンランドの原風景であり、フィンランド人ならではの民族文化を育んできた心のふるさと。フィンランド中東部一帯を占める湖水地方は、もはや湖水面積が陸部を上回っているほど、豊かな水資源でうるおった風光明媚なエリアです。都心に暮らす人でも、この地方にサマーコテージを持っている人は多く、夏場はたくさんのフィンランド人が湖水地方のどこかの湖畔で、思い思いに自然との対話を楽しみます。

ペタヤヴェシ教会

中部地方には、独特の工法で建てられた味わいのある木造教会や建造物が多く残っている

とりわけ湖水地方の東部に広がるサヴォ地方やカレリア(カルヤラ)地方は、歴史的にフィンランド民族文化の真骨頂とも呼ぶべきカレリア文化を育んできた地域。民族叙事詩カレヴァラも、おもにこの地方に伝わる民話をもとに編纂されたと言います。

現在でも、このエリアに住む人たちは郷土文化や方言への愛着が強く、ちょうど日本の関西人のように朗らかでお喋り好きの人が多いのも特徴。旅していると、自然と地元の人との温かい交流機会が増えていることに気づくのではないでしょうか。

また、素朴な土着文化に感化された文化人も多く、湖水地方の街々には、有名な芸術家たちのゆかりの地や素晴らしい博物館、世界的な音楽フェスティバルなどが数多くあるのも魅力です。

 

フィンランド湖水地方の代表的な都市とその見どころ

スケート

湖水地方の諸都市では、冬は凍った湖の上で市民がウィンターアクティビティに勤しむのが日常的

■ラハティ(Lahti)
シベリウスホール

ラハティにあるシベリウス・ホールは、秋のシベリウス音楽祭の開催地

フィンランド第2の規模を誇る湖、パイヤンネ湖の南端に位置する都市。毎年9月には、街が誇る巨大木造ホールにてシベリウス音楽祭が盛り上がります。

■ハメーンリンナ(Hämeenlinna)
美しい水辺にフィンランド三大古城のひとつハメ城がそびえ立つ歴史ある街。作曲家シベリウスの生家があることでも知られており、足を伸ばせばイッタラ社のガラス工場が現役稼働しているイッタラ村にも立ち寄ることができます。

 

■タンペレ(Tampere)
村役場

ユヴァスキュラ郊外にあるセイナツァロの村役場は、ファンの間でもとりわけ評価の高いアールト建築

水資源を活用した紡績工業などが昔からさかんなフィンランド第二の都市。おもな観光名所はタンペレのおすすめ観光スポット10選を参照ください。

■ユヴァスキュラ(Jyväskylä):市街や郊外にはさまざまな年代のアールト建築やアールト・ミュージアムが点在していることで知られる街。また、世界遺産ペタヤヴェシ古教会へも列車やバスでアクセス可能です。 おもな観光名所はアールトの街ユヴァスキュラの観光スポット10選を参照ください。

 

■サヴォンリンナ(Savonlinna)
オラヴィ城

重厚な石造りのオラヴィ城。例年7月はオペラフェスティバルの開催地として賑わう

フィンランド最大の湖サイマー湖に面しており、三大古城のひとつオラヴィ城があることで知れ渡る街。夏の間は、城内で連日開催されるオペラ・フェスティバルを観に世界中から人々が訪れます。

■ヨエンスー(Joensuu)
北カレリア地方の中心都市。さまざまな国民的芸術家がそこからの眺めにインスピレーションを得たことで有名な丘のある、コリ国立公園の玄関口として多くの観光客が足を運びます。

■クーサモ(Kuusamo)
ラップランドにも程近い、湖水地方の北端に位置する小都市で、ウィンタースポーツが人気。ロシアとの国境にあり、美しい森の狭間を急流が滑り抜けてゆく景勝地、オウランカ国立公園への拠点として便利な街です。
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