フィンランド原風景や素朴なカレリア文化に出会える湖水地方
湖水地方の代表都市のひとつクオピオの街の展望台からは、森と湖が果てなく折り重なるフィンランドらしい光景が見られる
中部地方には、独特の工法で建てられた味わいのある木造教会や建造物が多く残っている
現在でも、このエリアに住む人たちは郷土文化や方言への愛着が強く、ちょうど日本の関西人のように朗らかでお喋り好きの人が多いのも特徴。旅していると、自然と地元の人との温かい交流機会が増えていることに気づくのではないでしょうか。
また、素朴な土着文化に感化された文化人も多く、湖水地方の街々には、有名な芸術家たちのゆかりの地や素晴らしい博物館、世界的な音楽フェスティバルなどが数多くあるのも魅力です。
フィンランド湖水地方の代表的な都市とその見どころ
湖水地方の諸都市では、冬は凍った湖の上で市民がウィンターアクティビティに勤しむのが日常的
ラハティにあるシベリウス・ホールは、秋のシベリウス音楽祭の開催地
■ハメーンリンナ(Hämeenlinna)
美しい水辺にフィンランド三大古城のひとつハメ城がそびえ立つ歴史ある街。作曲家シベリウスの生家があることでも知られており、足を伸ばせばイッタラ社のガラス工場が現役稼働しているイッタラ村にも立ち寄ることができます。
■タンペレ(Tampere)
ユヴァスキュラ郊外にあるセイナツァロの村役場は、ファンの間でもとりわけ評価の高いアールト建築
■ユヴァスキュラ(Jyväskylä):市街や郊外にはさまざまな年代のアールト建築やアールト・ミュージアムが点在していることで知られる街。また、世界遺産ペタヤヴェシ古教会へも列車やバスでアクセス可能です。 おもな観光名所はアールトの街ユヴァスキュラの観光スポット10選を参照ください。
■サヴォンリンナ(Savonlinna)
重厚な石造りのオラヴィ城。例年7月はオペラフェスティバルの開催地として賑わう
■ヨエンスー(Joensuu)
北カレリア地方の中心都市。さまざまな国民的芸術家がそこからの眺めにインスピレーションを得たことで有名な丘のある、コリ国立公園の玄関口として多くの観光客が足を運びます。
■クーサモ(Kuusamo)
ラップランドにも程近い、湖水地方の北端に位置する小都市で、ウィンタースポーツが人気。ロシアとの国境にあり、美しい森の狭間を急流が滑り抜けてゆく景勝地、オウランカ国立公園への拠点として便利な街です。