10:00 設定保育(散歩・園庭・音楽・体操・造形・夏場はプールなど)
保育案は、年案→月案→週案→日案と、大きなねらいから段階的に細分化していきます。保育士試験から保育士になった場合は、この部分の実践的な勉強をする機会がないため、とても苦労します。
これは、現場で経験を積み、周囲の先輩方に指導していただきながら勉強していくしかないのが実情です。
保育士養成課程(専門・短大・大学)に通った人は、保育内容の実践方法をとてもたくさん知っています。自分よりずっと若い保育士でも、やはり先輩。本当に頼もしく感心したものです。
休憩時間や、勤務後などに、いろいろな先生方の実践を見せてもらったり、保育室を見せてもらったり、アイデアや情報をいただいたり……といった方法で、一歩ずつ積み重ねていくことが必要です。
そのためにも、こどもや保護者だけでなく、職員どうしのコミュニケーションが、とても大切です。
11:00 給食・昼休み
11:00から、食事の支度を始めます。乳児クラス(0、1、2歳)では1人の保育士が、テーブルセッティング・こどもたちのエプロンやおてふきの準備・配膳などをしている間、もう一人の保育士が絵本や紙芝居を読み、こどもたちと食事を待ちます。
幼児クラス(3、4、5歳)では、こどもたちが中心となって食事の支度をし、保育士はそれをサポートしながら一緒に支度します。
お当番がみんなの前に出て、保育士の伴奏で『おべんとうのうた』を歌って「いただきます」のごあいさつをします。
「11:00から給食って、早い!」と感じたと思いますが、どちらのクラスも、お支度ができて実際に食べ始めるのは11:20~30頃になります。
食事が終わったら、順にトイレに行き、パジャマにお着替えです。
保育士も、この合間を縫って、こどもと一緒に食事をしています。こどもたち全員の食事を介助しながら食べるのでどうしても時間がかかりますし、のんびりと味わうのはむずかしいです。
保育士がやっと落ち着いて食べ始めた頃には、早くも食べ終わるこどももいます。
早く食べ終わった子がトイレから「せんせい、ウンチでたー!」と呼ぶこともあります(笑)。お仕事ですので、がんばりましょう(笑)。
これでようやく午前中が終了です! いかがでしたか? こうして細かく見てみると、結構ハードな仕事であることが、おわかりいただけたでしょうか?!
後編では、午睡(ごすい=お昼寝)から、降園までの流れを紹介します。